UEFA EURO 2012

結局スペイン代表の優勝という、やっぱりか!って結果。前半のイタリア代表は悪くはなかったと思うのだけど、日程的に不利だった。それでもドイツ戦を勝利して、しかもそれ、バロテッリの2得点だったので、疲れも忘れて勢いで決勝に臨んだけれど、スペイン代表はセスクの高速折り返しにシルバがドンピシャで当たって先制。その後イタリア代表はキエッリーニの体が悲鳴を上げる。スペイン代表はアルバがランニングで追加点。ある意味スペイン代表に脇役がいないってのを見せつけられた。それでもめげずに後半に臨んだイタリア代表。カッサーノディナターレに変えることでフレッシュを狙った。その後更にモッタを途中投入。が、ウォーミングアップ不足?って状態でモッタが倒れる・・・。交代枠も使い切っててってことになって、万事休す。そこから終了までは見るのも無残だったけど、何十年も公式戦でイタリアに勝てなかった憂さ晴らしとばかりにスペインは2点を追加して、とてもEUROの決勝とは思えない結果。
後半1得点1アシストしたトーレスは、今大会3得点ながら得点王というおいしい結果。だよな。最後のマタへのアシストが得点王の理由なんて、幸運にも、ほど、がある。
そういう意味では後半トーレスと交代したセスクはちょっと損してる。あのままで続けていれば得点しててもおかしくない。アシストもあるし、0トップと揶揄されたセスクにそういうタイトルがいっていれば、より、良かったと思う。
そのセスクとピケは、6/24に悪性腫瘍で23歳という若さで亡くなったベティスのミキ・ロケにこの優勝を捧げた。こういうの、やっぱちょっと、ぐっと、くる。
アスリートの清清しさは、ブッフォンに感じる。余計な事を言わず、完敗を認める。4得点されるなんて、ブッフォンほどのGKにとっては悔しさ以外には何も無いかも知らんのに、グッドルーザーを選び、次につなげようとしたのだと思う。
しかし、もし、を、考える。もし、準決勝のスペイン代表の相手がドイツ代表だったら、多分スペイン代表はやられていたと思う。上手くは説明できないけれど、今大会を見ていた人は多分オレの言いたいことはわかると思う。1位通過か2位通過かで明暗ってのが出たって事なのだけど、それがトーナメントの面白さ。
考えれば考えるほど、今回のイタリア代表は賞賛に値する。ホント、わずか2年前のあの体たらくから、全く違うサッカーでここまでの結果を残したのだから、これはちょっと凄い事だと思う。
して。更にやっぱりスペイン代表の結果に、偉業って言葉が似合う。正しく今回のスペイン代表の結果は偉業。EUROを連覇した初のチーム。更にその間のW杯も取っている。これだけの結果を残した欧州の代表チームは無いので、モンク無しに今のスペイン代表は欧州史上最強の代表チーム。0トップってのも、よく考えると、このやりかたこそトータル・フットボールの最終形かも知らん。
ってことで、、、終わったか・・・。また2年後にはサッカーの事しか考えられない1ヶ月が来るけど、この楽しすぎる祭りが終わった喪失感はなんか切ない・・・。