芳垣安洋 4DAYS - 楽日 - 新宿2丁目ハーレム化計画=plays Duke!! 「オルケスタリブレとスガダイローとタップダンス」

芳垣4daysの最終日。Orquesta Libreなのだけど、岡部洋一はお休みな状態で、でもゲストでピアノのスガダイローと、浦上雄次とRon x IIという2人のタップダンサー。
演奏されたのはDuke Ellingtonのみ。だったはず。Ellingtonと言えば、ジャズ聴きにとっては当然の嗜みなのだけど、一応何度も書いてるようにビッグバンド的なのは好まない為、オレのEllingtonの聴き方はちょっとダメ。初めて買ったのは忘れもしない、『Money Jungle』で、多分二十歳にもなってない頃だったと思う。その後はColtraneとの『Duke Ellington & John Coltrane』、そしてEllingtonのピアノソロ集の『Piano Reflections』、あとMahhalia Jacksonとの『Black Brown & Beige』、そしてあとビッグバンドものが3枚組で編集されたのがどこかにあるはず・・・。まあとにかく、なんか有名なアルバムを全然聴いてないのだけど、それでも有名曲は色んな形で収録されているし、色んなところで耳に馴染んでいる。まあ曲名は出てこないけど。
そういう、耳は知っている曲を小さめのビッグバンドがガッツリと鳴らすと、あまり好きではない編成でも、やっぱこの迫力はたまらん。Ellingtonは実はブルースが多いと芳垣がMCしていたけれど、なるほど!と、思ったわけじゃないけれど、「あー、言われてみればブルージーだなあ」とか、思う。何曲かLibreのみの演奏の後、タップダンサーの加わった状態。芳垣とタップと言えばSUJIを何度か見てるし、熊谷和徳とのやつもあった。ので、今更驚いたりはしない。つーか、これは楽しいというのはもう予想がついたし、その通りだった。タップというののスキルについては全く知らんけど、今夜の2人はその前に知ってた2人よりもエンターテイメント度数が高い。それから考えるとSUJIはスポーティーで、熊谷はストイックという印象。まあとにかく、こういう魅せるものが出てくると、ライブの盛り上がりは大きくなる。
2ndはタップ入りではじまって、中盤にバンドのみの演奏。1stから存在感ありすぎだったローのピアノ、それをよりフィーチャーしてって事で、なんと『Money Jungle』からタイトル曲と「Fleurette Africaine」が演奏される。ま、そういわれても曲が頭に入ってたわけではないのだけど、あのアルバムがオレにとってのEllingtonなので、まさかそこからって考えもしてなかった。で、ここの2曲が凄かった。いやいや、ホント、凄かった。勿論ローのピアノも凄かったけど、鈴木正人のアコベのイントロが、「あー、正人もこんな音だすのか・・・」ってなダーティー気味でカッコよく、が、ここの肝は椎谷求のギター。ここまでセンスなギターでいい感じに薄く音を載せていたのに、ここで突如アグレッシヴ。害の無さそうな雰囲気漂わせつつこれか・・・、って、なった。なんかSonny Sharrockってライブではこんな音だったんじゃないだろうか?って、思った。
最終日にして物販利用。来月リリースされるOrquesta Libreの2つのアルバムの先行発売。勿論2枚とも購入。するとステッカーが2枚と、物販限定というCD-Rがオマケでついてきた。このCD-Rについては2日目のMCで散々喋っていたな。で、今夜もその事について、煽っていたのでノってみる。ゲリラ気味な行動。EP-4みたいだな。