大友良英3デイズ / 見えない境界、見える境界 - 初日

ピットインでの大友良英3days、初日。今夜は大友、Sachiko Mカヒミ・カリィという組合せ。3セット構成で、1セット辺り30分という感じ。1セットずつを3者のそれぞれがプロデュースという事だった。
1stが大友のセット。一応歌モノを3曲。トリオという編成でそのうち1人がヴォーカルで、更に1人がMなのだから、どういう音楽が出てくるかというのは、まあ、多少の予想はつく。音圧抑え目は当然だけど、それでも選ばれた曲にキャッチーがあるので、やってる事は全然違うけど、ボサノヴァ的な感覚、とか、思う。
2ndはMのセット。Mが用意した写真が楽譜という事で、まあ、如何にもMらしい硬質なセット。何かに当て嵌めてみるなら、まあ、サウンドスケープ。それをライブの場で聴くという行為は、とても万人受けしないし、個人的にそういう音楽をライブで聴く事をそんなに好む事もないのだけど、今夜のセットはずっと「聴く」事が苦にならない。カヒミは歌じゃなく、ブレスだったり聴き取れないモゴモゴだったりするし、大友もノイジーというイメージとは違う音でドローンしてみたり。そこにMの小さく入れ込む色んな音の一つ一つの存在感。個人的には今夜のベストなセット。
3rdはカヒミのセット。まあ、1stと同じ感覚の感じなのだけど、2ndがあった事で、このセットがモノ凄くポップに聴こえるという効果。しかし、やっぱ、カヒミのあの声は特別。歌う、と、囁く、の、感触が、毎度、琴線。この後当然アンコール。
物販を利用。今夜は2ndと3rdの間の休憩中。特に目新しいものは無いなあ、と思ったら、なにやらエサ箱。ん?と思って見ると・・・、これは・・・、書いたらまずいのかも知らん。そのエサ箱が面白かったのでそこから3枚と、大友の8cmなCDを購入した。多分明日明後日ともあのエサ箱はあると思うので、のぞいて見るのも面白いはず。明日も足向け予定なのだけど、エサ箱の補充していれば・・・。