キューン20 イヤーズ&デイズ - 電気グルーヴ / ギターウルフ

お気に入りだったミュージシャンとかバンドとか、そういうのでライブを見た事が無かったものを、ここ数年はかなり意識して、ライブを見る機会を作っている。1回だけでも、見ておかないと、なんか気がすまん。まあ、お気に入りにだったと付けているので、ある時期からは聴かなくなったものが特にあてはまる。まあ、嫌いになったって事ではないけれど、聴くものが増えると、なんらかの理由を見つけたら興味の対象から外してしまうという事をしてきた。そうしないと、とてもじゃないけれど、時間も金銭的にも苦しい。
で、今夜はリキッドルームキューンミュージック(旧キューンソニーな)の20周年で企画されたライブに足向け。なんと電気グルーヴギターウルフって、まさにお気に入りだった、もの。それがカップリング。チケットは¥3,920。サンキュー20周年って事だと思うけど、このカップリングでこの金額は得すぎる。今年34本目のライブ観賞。
最初が電気。電気は、まりんが居た時期だけ聴いてた。ので、それ以降はほぼ知らないのだけど、ビートがかまされた途端、知らん曲でもなんでもカンケー無かった。気持ちよすぎる。あー、これが電気の音かあって、なりつつ、グルーヴにゆらゆらしてしまう。ピエール瀧はエンターテイナーとして、度が過ぎない盛上げ役としてフロントを引き受けていたのだけど、「N.O.」だけ卓球がその役割を引き受けて、煽りつつ歌う。あー、まさか「N.O.」が聴けるとは思ってなかったので、個人的にはかなりヤバイ気分になった。「N.O.」って、90年代前半という時期のアンセムだと思う。その後だか、「Strings of Life」をサンプルした曲があったのだけど、あれは何て曲だろう? 気になる。つーか、スルーしてきた電気のを、今更、埋めてみようかな・・・。
20日間あったらしいキューンの20周年記念ライブ、の、とりがギターウルフ、か。こっちはインディー時代のみ聴いてて、キューンと契約してからは聴いてなかった。音楽はロックンロールそのままで、それをとにかく、爆音。特にセイジのギターが爆音。なので、UGのベースはグルーヴに貢献しているのかどうか全くわからないのだけど、トオルのドラムが凄い。あれだけの音にグルーヴがあったのは、トオルが只管ビートし続けたから。休み無く曲が続く展開が多いのだけど、その間、ずっと強いビートが途切れない。セイジがどれだけ突っ走ろうと、がっつりとしたロックンロールに仕上がったのはトオルのビートがあったからで、まあ、それがあるからセイジもやりたい放題なのかも知らん。
はああ、と、2つのセットがタイプの違う音楽でありながら、どっちも圧倒的なグルーヴを持ってて、そのせいで、齢40を過ぎた身は、今、かなりキツイ状態・・・。心地良い疲れ、とは言えないけれど、ライブ中はそんな事感じずに過ごせたので、やっぱ、ちょっと、興奮してたんだな・・・。