遠藤ミチロウ v.s 早川義夫

遠藤ミチロウのライブを見たいなあと思って、時々HPをチェックするのだけど、どうも色々とタイミングが合わず、CDとか聴いてる割に、ライブ観賞数は少ない。で、載っているスケジュールを見ていて、よく目にするのがAPIA40というハコ。まあ、一応住処と同じ目黒区内だし、いつかそのうち足を向けることになる気がしていて、して、今夜、初めての足向け。なんとミチロウと早川義夫カップリング。って、これは、ちょっと、あまりにも豪華すぎる。学芸大学からのちょい遠めの道のりも、ニヤニヤしながら歩けば大した事は無かった。
1stが早川さん。えーと、早川さんのライブは数年前のピットインのGWの昼の部が初で、そのあとSPC、次に新宿JAM、昨年のクラシックスと、なんと珍しい事に全部違うハコで見ている。しかも、全部編成が違う。歌手のライブで、それって、ちょっと珍しい。
なのでピアノの弾語りだけで1セットというのを初めて聴いた。開演ギリギリに行ったので相変わらず立見という立場だったけれど、それは好みなので別にかまわない。早川さんの歌とピアノだけという状態は、結局、その歌声の強さを思い知る。なんていうか、迫力。だった。日本のロックの元祖的な立場の人だけど、今の歌い方や曲の演奏には、もし早川さんの立場を知らなければ、ロックとは思わないと思う。まあ、オレのいうロックが型に嵌ったものであるというのはダメな話だけど、まあそれはとにかくとして、ロックとは思えないけれど、でもロックだと思う。歌の感情が叩きつけられる感じが、そう、思わせる。なので勿論、ブルース、も、思う。ピアノも、気持ちが入ってて、当然だけど、歌と演奏が一体化してて、時々気持ちが入って床を思いっきり踏み鳴らすのも、カッコいい。
2ndのミチロウの弾語りというスタイルも、セット通丸ごとそれってのは初めてで、早川さんの迫力の後を受けても気後れせず、くる。ミチロウは例えフォーキーに弾き語っても、誰もがロックだと認識させるような歌。時々ヤバイ感じのシャウトもかますし、ギターの持つグルーヴ感は、やっぱ、ピアノのそれよりも気分が揺れる。ミチロウにとってジャックスは特別な存在らしく、そういう事をMCで語り、そしてジャックスの曲を歌ったりしていて、軽く和やかもあったのだけど、三陸の事について喋る時は、強く言いたい事がある雰囲気を見せながら、多弁にならず、それを歌に持ち込んで歌手というやり方を見せてくれたと思う。
アンコールは揃い踏み。早川さんが「渡ちゃんの・・・」と言っていた曲は、高田渡の曲って事か。そして「黒の舟歌」で締めるのだけど、お互いの曲ではないものを選曲したのは、「人に合わせることが出来ない」と言っていた早川さんが、多分それだけど自分の曲を持ち込むよりは、と、選んだ気がする。
あー、2人の沖縄でライブしたときの話をしていたけれど、勿論その頃オレはとっくにこっちにいたのでこの2人のライブを沖縄でみてないのだけど、なんか、沖縄でこの2人のライブを見るって、ちょっとした意外もあるので、面白い気がする。あ、天ぷらの話してたけど、それ、もずくとは限らないんだよなあ。沖縄ならアーサの方がポピュラーだと思う。