帰路、レコファンのコース、と、その帰路

まあとにかく、週に1回はレコファンに寄らないと気がすまない。ので、今夜も立ち寄る。つらつらっと周って、2枚手にした。1枚はBattlesの『Dross Glop』で、正直、やっぱり個人的にはBattlesは最初の3枚のEPが全てなのだけど、イマイチ諦めきれず、という気分。『Dross Glop』は『Gloss Drop』のリミックス盤なのだけど、もしかするとリミックス陣がBattlesの芯の引き出すんじゃないか?とか、そういう期待、っていうと若干嘘。じゃあ何か?っていうと、何かって、何だろな・・・。もう1枚はYusaの『Pillow Book』で、レコファンでこれが手に入るとは思わんかった・・・。
そそくさとレコファンを後にして、クラシックスに到着。Food feat Nils Petter Molværの最終日。ピットインが初日でクラシックスが最終日とは、、、なんか、ちょっと逆な気がするが、まあいい。
巻上公一自ら前座と言って、その巻上とピアノの林正樹のデュオ。林の名前はスケジュール表なんかでよく見るのだけど、今夜が初見。ヴォイスというかヴォーカルというか、声か。まあとにかく個性的な声とテルミンの巻上とピアノの林という組合せは、正直言って、巻上の印象しか残っていない。勿論、ピアノの音は聴こえているのだけど、あまりにもバックに徹した演奏で、初見の立場でその感じは印象に残らない。
割と短めの休憩後、Food feat NPM。1時間ぐらいのセットだったと思う。その終盤に差し掛かる頃に巻上が加わり、更に遅れて林が加わった。してまあ、このセットの印象は、ECM。ピットインの時よりも、明らかにECMした演奏で、ぶっちゃけ中盤オレはほぼ寝てた。完全に寝てたわけじゃない、まどろみ状態。なのでその辺でどうなってたか知らんけど、まどろませるようなえんそうだったのだろうとしか言えん。初日はそれと刺激とがあったのだけど、今夜は、刺激というものは殆ど感じ取れず。けど、別の言い方をすれば、演奏を続けた事でトータルに仕上がった演奏だったとも言えるのかも知らん。でも、個人的には、初日のThomas Stronenの選んだビートの刺激が見当たらず、結局NPMのセンスしか残らなかった。もう1回言うけど、恐らく、完成度という言葉を使えば多分今夜の演奏の方が良いのだろうけど、巻上が加わってもECMしてしまったのは、個人的趣向からはちょっと残念。けど、何故かECMファンの多い日本では、オレと同意は少ないんだろうな。そういう事から言えば、今夜のライブは賞賛されるのだろうと思うし、その事自体にモンクは無い。趣向はそれぞれ。だからオレのイマイチ感の隠せない感想も、それはそれでそういうもんだろう、とか、思ってもらいたい。