Berbere Superstar FAR EAST FAR OUT TOUR 2012

Motorpsycho & Ståle Storløkkenの『The Death Defying Unicorn』が届いたので、久々にHelm絡み以外の音を再生しているのだけど、これはまた、、、えらく、、、あの時代のプログレしてるな・・・。
Debo Bandという在米エチオピアンのファンクバンドのメンバーが来日してライブ。って、さすがによく意味が分からんなあ、と、思い、ならば確認しておく必要がある気がして、昨夜もそそくさとスーパーデラックスに向かった。今年29本目のライブ鑑賞。
1stはYOSHITAKE EXPE + 千住宗臣。EXPEという人はギターリスト。が、初耳な名前。若いヤツなのか?と思ったけど、まあそうでもないっぽい。アコギを使って、アルペジオなフレーズを繰り返す。爽やかな感じすらする。ちょっとこう、フュージョンっぽい気もする。転換点を用いてフレーズが変化する。そういうパターンで演奏が進んだのだけど、アヴァン気味なフレーズを正確に繰り返すのがちょっと凄かったな。いや、この場合のちょっとってのは少しという意味ではないのだけど、なんか言葉にするとそういう感じ。跳ねるベース音とか、ヤバかった。やっぱ、世間は広い。いろんな演奏者がいる。このセットの演奏は2つで、その2つ目の演奏でEXPEはエレキに持ち替える。エフェクト類が多々ってのはまあよく見るけれど、EXPEのそれは今までライブでこんなにエフェクトがあるのを見たことがない、って思うぐらいの数。しかもそれ、凄く乱雑に見えるような配置。けどちゃんと音は出ていたので、あれはあれでちゃんとなっている。まあ当たり前か。スペイシーなノイジーって感じの音空間になる。そのEXPEをビートで鼓舞するのは千住だったのだけど、摩り擦りの印象がないぐらい、ずっと叩きまくってて、しかも結構パーカッシヴで、そのビートの音色が、良い。あのスピード感も、良い。
2ndはDebo BandのB Woo、という人。座ってギターを抱えつつ、ラップトップも扱う。久々に使う言葉だけど、フォークトロニカ、だと思う。ファンクなバンドの人がこういう演奏するのかってなもん。しかもそういう音楽なのに、ギターがテレキャスってのが、なんとも変な気がしたのだけど、序盤に爪弾いたギターはなんかRy Cooderの『Paris, Texas』とか、思い出させる。ということはあれだ、Wooのアタック音のしないギターの音にスライド的なのを感じたってことだと思う。このセットは、ちょっと恥ずかしいけど、幻想的という言い方にしておく。
3rdはDebo BandのBerbere Superstar。スーパースターか。そうか、やりやがるな。この人はエレクトリックなヴァイオリンを扱う。スクリーンには、なんか適当にやった感を出している感じのアニメなCG。そして、多分MIDIでトラックを再生しているのだけど、まあぶっちゃけ、音楽としてはヴァイオリンは大きな役割はなく、その再生されるダンスなトラックが多分メイン。そこに時々キメをヴァイオリンで弾いている、という感じ。なので、途中からはなんかダンスホールと化す・・・。まあ、正直、そんな演奏を聴きに来たつもりはないのだけど、嫌いじゃないんだよな・・・。