SOFA NIGHT

昨夜はTWPの2日目というのに引っかかりつつ、が、スーパーデラックスに足向け。SOFAからリリースされるものはなんか知らんけど結構気に入ってしまう。特に独奏モノが、よい。そうじゃないのも、よい。
1stは秋山徹次と中村としまるのデュオ。もう最近ではあまり聴かなくなった音響派ってのの、代名詞的な組合せ。だと思うけど、この2人のデュオをライブで見た記憶が無くて、あーでも忘れているだけで見ているのかも知らんので、あやふやな記憶。中村のノーインプットミキシングボードって楽器の形状が、今まで見たことのあるそれと違っている。なんか、むき出しになってる。秋山はアコギ。まあ、これも所謂ノイズな音楽。肉体的ではない。でも、やっぱ、こっちのやり方が個人的な好みで、あーでも、非常階段の様なハーシュノイズも時々は必要な気がする。けど、陰影の部分はやっぱこっちの方があって、中村の音が時々暴力的に響く。秋山のドローンが凄くカッコよい。あのドローンされるのは、ホントにオレにはたまらない。ヤバイかった。
2ndはRobin Hayward / Kristoffer Lo / Martin Taxtという3人のチューバによるMicrotubというユニット。Taxtは何年か前にSDLXと今は無きGRID605でその音を聴いたのだけど、まあ、特殊奏法を駆使したあまり音数を出さないタイプの演奏を知っていたのだけど、このトリオはこれもドローンという言い方があてはまりそうなロングトーンを、3者で同じ音で発する。時々、意図的なのか違うのか知らんけど、ずれる。チューバの音色を単純に聴くという作業になる。なんか思いっきりそれを提示されたような気分になる。ボーっと、なる。
3rdはギターのKim Myhrの独奏。MyhrもTaxtと同じく数年前のSDLXで聴いたのだけど(同じライブだったって事)、その時は多用なアプローチを用いたフリーインプロっていう演奏だったけど、今回は只管コードカッティング。GlassかReichかってなミニマルが続いて、終盤に差し掛かるところでFenneszのようなメランコリック。してまたミニマル。ミニマル好きとしてはこういう意外が持ち込まれるのは嬉しい。つーか、あれだけストロークされ続けるのを目の当たりにすると、「よく乳酸溜まらないな・・・」とか、思う。運指とは関係ないところで「へええ」ってなったギターって、この手のライブでは珍しい。
最後はテーブルトップなギターとそれ以外の卓モノも扱ったKeith Roweと、映像のKjell Bjokrgeengenという組合せ。セット間に秋山から注意があったけれど、あのフラッシュしまくりの映像はかなりキツイモノだった・・・。VUがフラッシュを多用したライブをしていたってのをどこかで読んだ記憶があるのだけど、まあそういうものを目の当たりにされて、正直、目を背けた・・・。あれ、マトモに観賞できるヤツの気が知れん。スクリーンから目を逸らして客席の様子を伺ったのだけど、露骨に目を背けている人も多いし、でも顔が向いている人もいて、個人差ってのをかんがえたりしつつ、少し様子が少し様子が変わったあたりから映像を見ていられるようになったのだけど、あれはフラッシュの扱いが減ったのだと思うけど、もしかすると慣れてしまったのかも知れない。まあどっちでもいいか。2年前にSDLXで見ることの出来たRoweはJim O'RourkeとOren Ambarchiとのトリオだったのだけど、あまりの音数の少なさに微妙な気分だったのだけど、今回は終始それなりにノイズを発していて、それとBjokrgeengenのインパクトの強すぎる映像とが絡みまくって、ハーシュノイズ以上のヤバイの、だった。
あー、そうだ、今年27本目のライブ観賞、だった。これ書くの、すぐ忘れるな・・・。