Ephraim Lewis

2週間ぐらい前か、なんとなくEphraim Lewisを聴いていて、で、なんとなく検索。が、日本語で書かれたLewisの事の少なさにちょっとビックリしたりして、しかたなく、英語版のWikipediaを見てみてると、それまで知らなかった逝去の理由と言うか原因というか、それ見て、うーん・・・とか、思った。そしてのその時、その日付が3/18だった事も記憶した。
LewisはUKのソウルなシンガーだったのだけど、たった1枚のアルバム『Skin』を残して逝去。当時は今の数倍、そうい音楽を聴いていたので、まあ確かにLewisが日本で大きく扱われた記憶は無かったのだけど、Sealなんかと同じ感じで、UKからの新しいソウル・ミュージックとして聴いていた。新しいソウル、或いはR&Bのやり方は、アメリカではヒップホップと結びつく事で、ある意味黒さがより強調されたものになったけど、Lewisのソウルはグラウンド・ビートを通過したUKならではのニオイがした。実際のそれはどうか知らんけど、そのトラックは打ち込み的で、でもハウスとかテクノとか、そういうのとはまた少し違っていて、そういう音のチープさとも違っていて、変な感じだった。アーバンな雰囲気もあったし、エロい感じもあったけど、なんか独特な冷たさがあって、なんとなく、90年代に作られたMarvin Gayeの『Midnight Love』という感じがしていた。
Lewisの逝去を知ったのは、「じゃずじゃ」だったはず。それを読んでショックを受けるという事はなかった。勿論、次が期待される才能が無くなったという残念はあったけど、まあ、こういう事は、実際に起きてしまう事でしかない。って感じだったのだけど、結局今まで、『Skin』というアルバムを忘れる事は無い。


「じゃずじゃ」でEphraim Lewisの事を書いているのを見たとき、この辺でオレはじゃずじゃ氏の持ってくる音楽に対して完全に信頼する様になったと思うようになった。多面的に色んなジャンルを書く人っているけれど、あの頃、主にジャズというジャンルを使ったライターで、Rollins BandやEphraim Lewisを書く人がいるなんて、そうとうな事だった。つーか、今でも、そういう人は他に見当たらない。