帰路、レコファンのコース、と、その帰路

いつもの様に、水曜の行動。ちゃんといつもの渋谷。狙い有で、二階堂和美の『にじみ』。これは夏にリリースされたけど、なんとなくその時はその時じゃない気がして、スルーしてて、で、冷え込んできたこの時期になって、そろそろ聴きたい。と。それと、昨夜のライブも、微妙に関係している。と、思う。それともう1枚、Canの『Tago Mago 40th Anniversary』ってのを見つけてしまって、一応プログレ枠なCanだけど、このバンドはそういうのとちょっと違うと思っていて、そう思っているのでお気に入りなので、買ってしまった・・・。
してその帰路、二夜連続でクラシックス。実は昨日今日って、Tapeとテニスコーツカップリングのライブがあったので、ちょっとした悩みだったのだけど、結局2日ともクラシックスでライブを見ることを選択してしまった。いまだに録音物も知らないTapeを聴けてないのは残念だけど、昨日今日のクラシックスはそれよりも魅力的ってこと。
で、今夜のクラシックスはベースの井野信義とピアノの千野秀一とギターの今井和雄の『井野・千野・今井』って、まんまなタイトルがいい感じだと思う。で、この組合せをオレは何度も見ているのだけど、それでもやっぱ、こっちに惹かれたってな、ものなのだけど、なんかさ、この3人で二桁に届かない客足って、なんか、よーわからん。ホントにわからん。オレが毒づいても仕方ないから、まあいいか。そんな状態なので、客席にいる立場としては、贅沢なぐらいに、演奏する姿と、なによりこんな客席でもカンケーねーってなって演奏しているとしか思えない、持ってるのちゃんと引き出しまくる3者の音に、どっぷりした。井野さんの、余裕ぶちこいてグルーヴするだけでも十分な存在感を出せるはずのアコベが、音色はそれのクセにずっと尖っていて、一見裏だけど焦点合わせると思いっきり前。なんだよな。千野のピアノは、まあ今夜はかなり千野が引っ張るのが目立った気がするのだけど、あまり日本人のピアノがガシガシするのを好まないオレの趣向とあわなさそうにガシガシするのだけど、不思議とこの人のピアノはドシャメシャにならん。なんだろ?、あれ。しかも思いっきり柔らかいタッチが入り込んだ時は、それはこういうピアノの音を聴いてみたいと思っていた音で、やられる。で、で、今井のギターは、やっぱり、個人的な今夜の最大の目的で、やっぱり、この音はどうしようもない。アコギのあの音の持てるのを、全部引き出してインプロするあれは、オレがライブで聴いたギターで、最もな音。断言しておく。出来る。ギターってのの音色とやり方と、まあそれだけだけどその両方の魅力の中で個人的に従順になってしまうのを、今井はしてくる。