昨夜、結局物販も使っている。

坂田明&ちかもらちの『Live at the Hungry Brain』と、坂田明 / Jeff Parker / Nate McBride / John Herndonの『In a Babble』を購入した。これ、どちらもアナログ。ピットイン時はスルーしたけど、やっぱ、坂田さんの音の後では、買っとくかって、なる。アナログ再生環境は、まあ、ギリギリ一応ある。ので、まあ、いいか、と。聴かなくてもいいから買えって坂田さんもMCしてたしな。この内『Live at the Hungry Brain』はMP3のDLも出来る。『In a Babble』は、こういうリリースだけど日本のレーベルで、なんかそれちょっと意外だったりする。
帰ってから何を聴こうかと思ったけど、やっぱ、The Beach Boysの『Smile Sessions』にした。聴きながら、あーやっぱこれ、ホントに『Pet Sounds』の次の作品だなって、よくわかる。ホント、よくわかる。当時のBrian Wilsonが当時のオルタナな音楽を知っていても接点があったとは思えないけど、その立場でポップの中で、でも先鋭的に歪んだコーラス・ワークが、異端な音として今でも感じられる。ちゃんとBB5で表層は明るいのに、太陽のニオイはしない。伝説になってしまったっていう、制作時のその後を知っているからこう思う、ってのとは違う。と、思う。だからBrian Wilsonの音楽は、それ以降、いつも明るくない。見た目そうだけど、でもノー天気に見えるそこのイヤなヤミみたいのになってる。だから高校なガキの頃

を聴いた時(このバージョンじゃないけど、一応貼っておく)、過去の偉い人だと思ってたのがそういうあちら側のお話になってなくて、苦しく美しいという、変なのを知る事になったってしまって、でもだからガッツリと近づくことも出来なくて、いつもBrian Wilsonに対しては微妙な距離感を感じていて、近いわけは無いけど遠くのものとも違うって、なんかこの言い表せない感じ、『SMiLE』を聴いているとそんなのを、思う。
『SMiLE』本編の20曲が終わる。と、この1枚ものでもボートラが始まる。これらを聴くと、特に「Smile Backing Vocals Montage」を聴いていると、やっぱ、箱モノが欲しくなるよなあ。でも輸入盤に翻訳をくっつけただけの日本盤じゃなくて、輸入盤でもいいかなあって、思ってきている。解説とかどうでもいいなって、思ってきている。勿論今でも手元の『SMiLE』のブックレットに書いてあるBrian Wilsonの文章は何が書いてあるかわからんけど、別になんかどうでもいいなって、思っている。やっぱ結局なんやかんやというか当たり前に音そのものにどれだけ惹かれるかってのが重要だろ。って、思っている。只聴いて、それで楽しめるのなら余計な支払いは端折ってもいいよなあ。