帰路、レコファンのコース、と、その帰路

水曜の行動で、レコファン。昨夜のunbeltipoのライブで新譜のライブ盤を購入したので、あまりCDは買わないようにしたい気分。そのくせ、足を向けるのはなんだかなあって思う。自分でも思う。で、出来れば1枚だけなんか見つけてさらっとしたかったのだけど、こういう時ほど色々ある。考える。考えて、まずは結局The Beach Boysの『Smile Sessions』を手にする。まああれをどうするか、1月とかってメールだったのだから、その間のつなぎとしてでも、もうとにかく『SMiLE』が聴きたかったので仕方が無い。それとJah Wobble / Julie Campbellの『Psychic Life』も。これは先週もあったけどそのときはスルーしたけど、改めて、なんかヤバイニオイがあって、手にした。で、もう1枚、斉藤和義の『45 stones』を、見っけた。あー新譜出たか、と。あれがなければ全くカンケーの無い音だと思っていたのに、今では日本で1番ロックな男の行動を見せられて、ああこれからこの人をずっと気にしなければいけないのかって、なんか嬉しい悲鳴って気分。
その帰路、渋谷WWW。あー実は、19:00開演だと思っていたので、それにあわせて渋谷だったのだけど、バスの中でチケットを確認したら19:30開演で、あー時間が余るじゃん。と。そのせいで今日は行かない予定だったレコファンに行ってしまった。まあいいけどさ。
1stの最初の演奏が坂田明&ちかもらちで、でも正直、この時にちょっとなんかなあって思った。音が、これはダメかも知らん、と。スタンディングかと思ったら、ステージに近い一番下の段はシーティングになっていて、その上の段が立見席で、その上の段が丸ごと関係者様の立見席で、更にその上の段がPAと関係者様以外立ち入り禁止な区域の設けられた、まあ、こんなに関係者様が優遇された状態を見るのは結構な数のライブを見ているはずのオレでも初めてってぐらいな、まるでプライベート・ライブの様な状態。更に馬鹿メラマンが何人もウロウロして終始カシャカシャしている。で、オレは下から2段目のとこで観賞。で、まあ音が良くない。坂田さんのアルトが、まるでフュージョンを聴いているかのようなへんなエコーがかった音で、更にChris Corsanoの音もダンゴになってる。んー、ってなって。してこの後、クルクル面子を変えつつ進行。短く演奏して面子が変わる。もうあまりどういう組合せだったか覚えてない。あー、今日はこういう感じで休憩無しなんだなあって思っていたら、坂田さんが休憩と、MC。時間を確認すると、1時間ちょっとってぐらいで、なんとなく1時間半ぐらい見たような気分だったので、ああまだこんなもんか、と。
2ndになる。立ち位置を変える。PAの近くの、下から4段目の階段のとこで観賞。要するに一番上のとこで観賞。で、すぐにわかる。音が違う。2段目の時と、この4段目ではCorsanoの音の聴こえ方が全然違う。はああ、これは、このハコの形状の問題でもあるけど、セッティングが4段目からの確認だけで決められたんだなあっていう、なんかなあな、状態。まあ結果的にここに陣取ったことで1stよりも全然良い音で2ndを聴く事ができた。1stはわりと固まった状態で聴いてたけど、2ndは体も揺れた。でも、今夜のライブ、坂田明&ちかもらちを聴くという意味では、ピットインでのライブには全然及ばない。ショーケース的なライブだったと思う。個人的にはこれはこれで面白いのだけど、ピットインでのあの演奏を聴いてなくて今夜しか聴いてないとしたら、坂田さんは勿論、CorsanoやDarin Grayの凄さも、伝わってないものがあると思う。けど、なんかしらんけど、八木さんとか山下洋輔の音は、結構いい感じで、実は山下さんのピアノは個人的にはあまり好みじゃないのだけど今夜の山下さんは2ndの最後の演奏までドシャメシャの感じが無くて、今まで聴いた中では一番の好印象。Jim O'Rourkeも、ヘタにやりすぎなノイジーに陥らず抑えが利いた起伏のある音で、抑えっぱなしだったり行きっ放しじゃないこの感じ、また聴きたい。