帰路、スーパーデラックスなコース

PUNGOってバンドがあったことは知らん。その元メンバーが作ったOdd。も知らんかった。けど面子を見て、久々に久下恵生の叩くのが聴けるってのと、なんか勝手なイメージでは久下と演奏していたとは思えない向島ゆり子がOdd。の面子ってのも意外なのがいいな、と。今井次郎という人は全く知らないけど、そういう人の音を聴くのもの楽しみ。そして、カップリングがテニスコーツってのは、まあ、名前は知っていたけど、全く聴いたことがないので、知ってたけど全然聴いてないってのは、持っている情報では興味をそそられないって事なのだけど、まあ、それも、ありだな。とか、わけわからん事を思った。
1stがOdd。。逆だと思っていたので、ちょっと「へー」だった。どんなことをやるのかってのは、まあなんとなくの想像で、PUNGOってバンドがオルタナってモンクだったので、そこからの想像。で、やっぱりオルタナ、だと思う。やることの色々が多い。アヴァン気味な腰の据わったグルーヴのあるロックや、いしかわともこというVJの映像に合わせてJohn Cageの曲を演奏したり。更に、ダンサーのタカダアキコが加わってその肢体で見る楽しさも持ち込んだり。色々なので、久下のドラムはあのがらっぱちに見えながらグルーヴするってのだけじゃないけど、凄い強いのが時々出てくるとドキドキする。向島さんはエレキなヴァイオリンでエレキなギターの様なアゲアゲを見せたかと思うと、結構、ピアノを弾いていて、あー、こういう人、か。と。そしてメインがベースの今井は、演奏開始前のウロウロの時から思っていたけど、凄い、自由な人。エレベの弾き方もギターをかき鳴らしているような感じだし、小物でのアプローチや、楽器じゃない小物もちこんだそれ、面白すぎだった。
2ndがテニスコーツで、まあ場合によっては帰っちゃおうかなあという、気分があったのを、ばらしておく。して、ヴォーカルのさやが出てきて、PA無しの無伴奏状態で歌いだして、参った。声量でそうするんじゃないっての、聴かされて、まあ割りとすぐ、多分5秒ぐらいで参った。空調も止まった中でのそれは勿論緊張感もある。そうすると、あらぬ方からアコギの音。ギターの植野隆司は客席の最後方で、これも生音でギターを鳴らす。もうこれで、オレはテニスコーツが好きになった。まあこの後どうなるのかわからんけど、もうこのやり方で、多分これから名前を忘れない。して、この後、客席に座っていた向島さんとさやが一緒に歌ったり、更に今井がテニスコーツとコラボして、これが、また、もう、なんか、面白すぎで、まいったな。基本的にテニスコーツ向島さんや今井がコラボしつつのライブだったのだけど、テニスはあくまでも曲の演奏で、そこに色々、色んなのが持ち込まれるのだけど、音はあくまでも静的で、美、で、隙間が多いのだけど、この隙間をコラボの側が上手く扱う。んー、もしかしたら、逆かも知らん。コラボを上手く扱うためのやり方なのかもしらん。最後には久下も加わって、でもそれでも音楽はたったさっき知ったばかりのテニスの音だってわかるものになってて、参った。
当然の様に物販を使う。休憩中にOdd。のCDを買おうかと思ってみていたけど、多分買わないだろうけど一応テニスコーツも聴いてからにしよう、と。で、Odd。のと、テニスコーツのCDを1枚お買い上げ。テニスのCDは多々あったのだけど、予備知識が殆ど無かったので、悩むことすら出来ず、『ときのうた』ってのを選んだ。他はコラボ作が多かったけど、『ときのうた』は他者がいないって作品らしかったので、まずはここからだなって、思った。