坂田 明 / ジム・オルーク 2DAYS "東京、モスクワ、ヨーロッパツアー2011"に向けて!

坂田明とDarin GrayとChris Corsanoでちかもらち、Jim O'RourokeとDarin GrayとChris Corsanoで恐山。と、坂田さんがMCで言ってて、あー、そうだったなって、思った。あわせて名前を付けるでもないのが、やり方なんだろうと思う。
この面子が揃っての、もう何度見たかわからんけど、多分東京でのはほぼ見ている。見たくなるよな、この面子なら。けど、不思議なのだけど、実は集客はちょっと足りない。混みこみで立見も苦しいってのでもおかしくないんだけど・・・。
まあいい。こんやもやっぱ、凄かった。んー、ぶっちゃけ、PNLをガッツリ聴いた後だったので、Corsanoの音を聴くのが少し不安だったのだけど、この男のスピード感はモノ凄。んー、凄いよあれは。特にあの左手は。今夜は完全にCorsanoをガン見。した。勿論右手も見たけど、あの左手は、ヤバスギルスキル、Part9ぐらい。
Grayは、O'Rourokeがやりたい様にギターを走らせまくるしCorsanoの手数は半端無いし坂田さんのサックスもわめきまくっているので、その中であくまでもアコなベースという音を鳴らすのだけど、音量は不利だけど、ちゃんと入ってくる。不思議。弓弾きのアプローチもなんか他のベース奏者とは違うし、アコベを軽々と扱って坂田さんに並んでガシガシしたりというやり方も、面白い。もしGrayがエレベだったら、なんか、ジャズを見つけにくい結果になる気がする。そう思うと、Grayの立ち位置は重要。
O'Rourokeは、やっぱ、Brotzmannとのセッションの時より、自分のやりたいことをやっている、感じで、ギターを弾いている時の表情がそれを思わせるのだけど、ベースとドラムが自分が選んだ面子だから当たり前、か。
アメリカンな連中のガシガシと渡り合う坂田さんが、また、恐るべし。いやあ、あのフリーキーは、この人は今でも全盛期なんだなって、音。今夜は独奏状態も多くて、あのサックスの艶を堪能できたし、かなりヤバイ盤な『平家物語』を持ち込んだ展開もあって、ニヤニヤ。するだろ。
1stで、やっぱ凄いな。ちゃんと凄くて良かったとか、わけのわからないことを思っていたら、2ndはCorsanoが1人で登場して、ドラムセットを吹くアプローチ。それは何?って思うかも知らんけど、見た人にはわかる。そこに1人ずつ加わって、起伏が出来て、それは1stよりも更に印象的で、圧倒された。はあああ、このバンドは、また、ちゃんと他のとは違うなあ。やっぱ、面白い。アンコールはいかにもO'Rouroke主導で、本編の熱とは違う感じで、アンコールって言うより3セットってぐらい、の内容。
明晩はMerzbowというか、秋田昌美が加わる。まあこれは、今夜とはまた違うものになるはず。なので、2日とも見るのが面白いと思う。ので、勿論チケットは握り締めている。で、も、明晩はRRGもあるんだってば・・・。