本田珠也 Noisy Music Trio

予定はあっても面子の決まっていないライブっていうの、ピットインでもあるんだなあって、のが、今夜のだった。決まった面子を見て、「これは・・・」と、思った。本田珠也とTodd NicholsonとKelly Churko。本田の演奏は、やり方の違うのをそれなりに聴く機会はあったけど、NicholsonとChurkoは、気になりつつもその個性をガッツリと聴くのはあまりなくて、なんかやったなって感じの組合せ。
本編2セット+アンコールという、まあ、ありがちな構成だった。けど、本編の2セットとも、各セット演奏の途切れない1曲という単位での演奏で、面子が全く変わらずにそういう構成のライブってのも、結構、久々な気がする。
で、この杉並トリオ、圧力半端無かった。フリーにする以外は、決め事要らずって言うような、そんなだった。以外の2人の音が半端無いのに、Nicholsonのぶっといベースはちゃんと真ん中しつつ、この人のアルコのヤバさも存分で、MYDTで何度もその音聴いてきたけど、こういうセッションの中で聴いて、なんかオレの中でこの音がちゃんと定位する。消えないよなあ、この音。って、感じ。硬め、なんだけど、固いのとは違うのです。
Churkoは藤井さん絡みで何度か聴いていて、そのギターは結構印象的だった。ガッツリ、そこに焦点絞って聴いてみたいって思っていたのだけど、その機会になったら、これがやっぱ気に障る音を発する。あえてNoisy Music TrioってしたのはChurkoを加えるという事の説明を兼ねていたのだと思うけど、それはあるのだけど、あの引っ掻く様な音、そういうの、他のアヴァンなギタリストもあるのだけど、Churkoの音は他のそういう音より新鮮な音だったりする。それがなんなのかってのは、まあ、端折ってしまうのだけど、やっぱこのギター、面白い。見た目がヘヴィメタしそうな感じも好き、だったりする。
で。本田の叩くの、それも八木さん絡みで聴く機会が多かったけど、それは何年も前から聴いてきたのだけど、丁度ここ1年ぐらいの本田のドラムは、ホント、凄いと思う。それをたまたま知らなかっただけかも知らんけど、でも、内橋が4人のドラムとのライブをしたのが大体1年前ぐらいだったと思うのだけど、その時の本田が他の3人より納まりのいい音だったのだけど、その後ぐらいからの本田の叩く音はそれまでよりタガが外れたのを聴けるようになった。もう、ジャズなドラムってのとは違うのを、ドンドンしてくる。音もドンドンしている。ホント、マジで何度も本田のにもっていかれる。ヤバイ、よ。もうすぐくるPNLも凄いけどさ、でも、本田の聴くと、どっちも聴いてからじゃないと話にならんなって思う。ん。いや、ホント、本田のフリーなセッションでのビートは、マジ凄いよ、あれとかこれとか、書きたいけど、書くのもなんかアホらしい気がする。あの音を聴く機会、オレ等には結構ある。聴けばわかる、あの凄み。