Augustus Pablo

レゲという音楽を意識して聴き始めたのはBob Marleyだった。アナログとCDとで数枚手にして、その次を考えた。ジャンルを知る為には、他の人も聴かないとダメだろ?って思った。が、知識が殆ど無い高校生なガキの頃。ので、CD屋に行って、レゲの枠を見つめて考えた。「どうすればいい?」って。で、結果手にしたのはAugustus PabloのCDで、当時オーバーヒートからリリースされていた2in1だかコンピだかのヤツ。予備知識ゼロで勘で手にしたCD。多分タスキのモンクで選んだのだと思う。けど、ロックなガキにはすんなりだったMarleyとは違い、Pabloはよくわからんかった。多分「んー」って思ったはず。けど、昼飯を抜いて小遣いにあてていたガキには失敗は許されないので、しつこく聴いた。その結果、面白いと思うようになったって書きたいけれど、そうはならんかった。けど、繰り返したおかげでレゲのビートはなんとなく染み付いた。その後、色々知るうちに、Pabloの特異性も知る事になって、再発されるものを手にしてたけど、評価の高い『King Tubby Meets Rockers Uptown』でも、「これってそんなにか?」って気分だった。けど、つい最近なんとなく手にした『Message Music』で、やっと、Pabloの作品にはまり込んだ。鍵盤ハーモニカでレゲする人というのが強い認識だったけど、『Message Music』は楽器がどうこうじゃなくて、ダブというスタイルのカッコよさだらけ。もうとにかくこの隙間のある音にダブダブな気分になる・・・。隙間ってスゲー、とか思う。これ聴いてると、Plastikmanって要するにダブなんだなあとか、勝手に思う。