Humvee

最近はライブ観賞抑え気味。それは色々理由があるけど、最大は収入。厳しいな、色々。でも、そうやって絞ることで、なんとなく自分の必要もわかる。足しげく通ったことで、演奏以外のものも見ていて、色々思う事がある。そういうのを見ていて、なんか、多分この手のやり方はオレも知らない昔からのやり方なんだろうなって思う。それ、そうやってライブ見て、あるいはそうやって客席を埋めて、楽しいのかなあって思ったりするのだけど、まあ、そういうもんなんだろうって思う。よくわからんな。まあとにかく、オレは自分からミュージシャンに話しかけてみたりはしない。多分、ちょっと前のドラびでお氏に対して、ぐらいしかない。それも、物販を本人が直接担当していたから、だ。そうじゃなければ、まあまず、そういう事はしない。で、けど何度か足を運んでいるうちに声をかけてくれたじゃずじゃ氏と、その細君の八木さんはちょっと別として置いておくけど、初見で、声をかけてきたくれた人がいる。それは昨年のBushman's RevengeのドラムのGard Nilssen。あのライブの時、見終わって物販を使った。そこでいくつもあるCDを眺めて、色々考えたけどそのライブのBushman's RevengeのCDを2枚とZanussi Fiveの新作を手にした。その時の物販担当はSDLXのニーチャンだったのだけど、そのすぐ横にNilssenと怪我してベースを弾けなかったRune Nergaardが座っていた。オレがガサガサ見ながら3枚買っていたのを見ていたのだと思う。で、じゃあって帰るのだけど、SDLXの扉を開けて階段に差し掛かるところでなんか英語で声をかけられる。振り向くとNilssen。は?って思っていたら。なんか英語で話しかけられ、が、意味不明な状態で聞いていたオレに、何か渡す。受け取るとCDだった。なんかしらんけど、この男はオレにCDをくれた。よくわからんのだけど、なんか、よくわからん東洋人のオレにこれをくれたんだなあって思ったら、とりあえずThank you Very muchと言って、で、握手した。
して、その時もらったCDはHumveeのCD。で、このアルバムはオレの愛聴盤になっている。まあ、バイアスのかかった話だと思われると思うのだけど、Humveeはマジでカッコいい。フリーな、あるいは強い音のジャズを好む趣向があるなら、Humveeは満足させてくれる音をCDに埋め込んでくれている。ホント、オレはこのCDをプッシュする事に自信がある。3人の音のそれぞれが、マジで、印象的。
で、思う。のです。Nilssenは何故オレにCDをくれたのか?って。まあ多分あれこれ見ながら、3枚ほど買ってくれた、二桁に満たない客の1人にサービスしてくれたってことだと思うのだけど、でもそんなの、日本人のミュージシャンには無かったこと。だから余計、全く見知らぬ東洋人に、CD1枚プレゼントするという行為って、やっぱ、面白いって思うんだよなあ。多分次Nilssenが叩くライブを見たとしても、Nilssenはオレの顔なんか覚えているとは思えない。だからこのことは凄く、面白い事なんだよな、オレにとっては。なんの得もないんだぜ、オレにCDくれたって。ま、せいぜい持ち帰るCDが1枚減るぐらいの事でしかない。で、そうやって手にしたCDが、モノ凄くカッコいいってのが、オレの幸運なのだけど。さ。