Giffoni+O'Rourke

今日の夕方の揺れの時も電話中・・・。311の時は相手は九州だったけど今回は同じビル内。女性。キャーキャーとビビッてたので、こちらとしては余裕なフリをしなければいけないのだけど、目はキョロキョロしてしまった・・・。で、結構な揺れだったので、帰宅後の住処がまたヤバイ状態になっているんじゃないか?ってビビりながらもスーパーデラックスに向かう・・・。
Carlos GiffoniとJim O'Rourkeのライブ。Carlos Giffoniと言う人は全く知らなかったのだけど、Lasse Marhaugがノイズのジミヘンと言っているらしく、ほおおお、と思った。で、カップリングがO'Rourkeなのだから、帰宅後の心配もとりあえず放っておける。
1stはGiffoniの独奏。ミキサー状の卓モノ。ノイズのジミヘンらしいのでなんか勝手にハーシュノイズをイメージしてたのだけど、最初の演奏はJeff Millsを思い出すようなミニマルなテクノ。けど、Millsの45RPMを33RPMにしたようなテクノと呼ぶには微妙なBPM。ギリギリのグルーヴ。このギリギリ感が妙に嵌る。ユラユラする一歩手前でお預けされるような感じ。続いての演奏はハーシュなノイズ寄り。けどこれもなんとなくミニマル感あり。といってもテクノなミニマルとは違う。最小限な音でのハーシュノイズ、とか、思った。音圧で圧倒しない。ここではギリギリファンクにならない微妙なグルーヴ。この感じと、全体的にアナログなシンセの様な音色がその個性だと思う。
ほぼ間が無い状態でO'Rourkeの独奏。思い返してみると、O'Rourkeの独奏というセットはあまり記憶に無い。手元は多分EMSとラップトップ。Fenn O'Berg以外でラップトップを扱うのも珍しい気がする。して、O'Rourkeのこのセットはまるで1人でFenn O'Bergしたような、或いは『The Visitor』をEMSとラップトップで作ったような、いくつモノ変化で進む音楽。これは、、、O'Rourkeのライブを何度も見てきたけれど、今夜のこのセットはちょっと凄かった気がする。終盤での音の重なり合いはAphex Twinを蹴飛ばしたような感じで、更にその後のピアノの音を使ったアブストラクトは恍惚だった。
当然3rdは合奏。デュオ。上がO'Rourkeで下がGiffoniだったと思う。絡み合いというよりも作り上げな音楽。O'Rourkeとは違ってクラブに近いのりのエレクトロニカ感を持つGiffoniのアナログなしたからの音は、でも、HumcrushやLasse Marhaugの持っていた凶暴さも携えていて、それはO'Rourkeの上の音との対比でよくわかった。そうこうするうちにこのデュオが作り上げているものがいろんなジャンルのギリギリをかすりつつ、でもどれとも呼べない音楽だった。
帰宅。恐る恐るドアを開けてみる。サクッと開く。して玄関を見たけど大丈夫。おお、良かった。と思って中に入る。玄関は無事だったけど、多分あそこのCDの積み方は絶対崩壊してるよなあって思って電気を点けたら、、、なんと全く問題ない。ふうん・・・。311は東京も震度5なんとかだっけ? 今日はたしか震度4弱だよな。わずかに震度が1つ上がるかどうかで、全く違う状態なんだな・・・。そう思うと震度7って映像では何度も見たけど、やっぱとんでもない状態で、その時の気持ちってどんなだったかって思うと、簡単にあれこれ言うべきじゃないんだろうなって思う。