Cyndi Lauper

オレの生命線のマルエツ(プチ)、生鮮食品以外は空っぽに近い状態。何これ? いくら物資の供給が順調じゃないからと言って、必要以上に買い込んでどうするわけ? 東京やその近辺が交通の問題で幾らか流通が難しくなったとはいえ、西日本は特に問題なく生活できている。あのさ、噂に聞くオイルショックなんかとは違うだろ? あれは日本全体に与えたショックだから、色々手に入らなくなるといってパニくったのは理解できるのだけど、今、関東からちょっと西に行けば、色々普通に手に入る。なんか、買い溜めしてる連中、マジでアホだと思う。そんなにビビるのなら、西に移動しろよ。なんなら沖縄に行ってのんびり観光でもしてろ。
買い溜めの嵐はスーパーだけじゃなく、当然コンビニも被害にあっていて、オレの昼飯購入先のコンビニで、先週まで食っていた惣菜パンが手に入らない・・・。このところ菓子パンが昼飯になってるんですが。そろそろ勘弁してもらえないでしょうか? お願いします。
昨夜は新宿の暗さと人の居なさにビックリした。これは19:30ぐらいの伊勢丹のとこ

今夜は帰路レコファンのコース。昨夜、ピットインの前にユニオンにでも寄ろうかと思って足を向けたら、なんと、へたれなウニは休業中。わらかしよんな。
が、レコファンは気骨があった。ちゃんと営業。それでオレもちゃんとCDを買った。その内の1枚がCyndi Lauperの『Memphis Blues』で、これはCDジャーナルにも載っていた。けど、その記事を読んで、「Cyndi Lauperがブルース? へっ・・・」、これが正直な感想。その記事も暇だったから目を通しただけで、今更Cyndi Lauperに興味は無い。勿論あの『She's So Unusual』は、当時聴きまくった。特に「She Bop」がお気に入りだった。

けどその『She's So Unusual』は自分で買ったのではなく、誰かの持ってたテープをダビングしたもの。聴きまくったくせに、その代金は支払っていなかった。けど、Cyndiで最も印象深いのは『She's So Unusual』の曲じゃなくて、「We are the World」。そうそうたる面子のあれで、一番インパクトがあったのは間違いなくCyndiだった。その後の『True Colors』時は、もう既にどうでもいいと思っていた。なのに『Memphis Blues』を手にしたのは、今年初頭のブルース熱も関係しているけど、それより何より、今夜から3日間の東京でのライブをキャンセルせずに興行するという事を今朝知ったからで、んー、この人は、エンターテインメントがなんなのか、その強さが何なのか、まあ、それらはオレが勝手に思っていることではあるけれど、まあとにかく、カッコいいと思った。放射能はドンドン洒落にならん状況になってきて、更に、まだ大きな余震の可能性もある。来日取り止めでも、ファン達も仕方が無いと言うはず。でもCyndiは、それをしなかった。
とは言え、『Memphis Blues』に大きく期待をしたわけじゃない。ポップな歌手が、今更ブルースという深みに向き合う事に大きく期待できるほどの無邪気があるわけない。けどノッケの音から、どブルース。ホンキの音。Cyndiもあのやさぐれ感は残しつつも、大袈裟を差し引いた歌い込み。重くは無い。けど、ここまで歌い続けてきた人の魅力がある。ブルースな音が違和感無し。ゲスト陣もブルースの色をガッチリはめ込む。
この時期に音楽が必要だとかそうじゃないとか、なんかな。ミュージシャンとか音楽関係者の中にも、妙に気負って音楽に力は無いとかそういう事を言ってみたり、たかが音楽だとかカッコつけてみたり、なんかな。ミュージシャンが演奏しなくてどうするわけ? 音楽する事が仕事じゃないのか? 今、被災地に近いところや関東のサラリーマンは不安を抱えつつ、ダイヤもよくわからない電車に乗り込んで仕事に向かっている。昼飯すらろくなものが食えない状況をこらえてる。なにかナイーヴな事になればそんな気分じゃないとか言ってとりあえず仕事しないって、ずいぶん楽な話だな。サラリーマンがそんな事した日には進退問題、飯が喰えなくなる。やれることをやるしかないんだよ。日和ってんじゃねーよ。
これはつい先日、アルゼンチンの空港で飛行機が飛ばなくて足止めされた乗客と従業員が喧々諤々し出した時に、その場に居合わせたCyndiが突然歌って場を和ませた映像。これ、音楽の力以外の何なのだろう? 力ってのは別に、突然放射線の心配が無くなったり、苦しんでいる被災者がいきなり救われるなんて事じゃないだろ。それは力とかそんなのじゃなくて、奇跡だ。

あ、今夜の渋谷はこんな感じ。20:00を過ぎたぐらいの時間。左が東急ハンズのとこで、右がH&Mのとこ。渋谷もか・・・。