OSLO-TOKYO CONNECTION 楽日

1stはギターの今井和雄、卓モノの中原昌也、ドラムがもちろんPaal Nilssen-Love。この2daysで6セットの組み合わせがあるのだけど、この中で個人的に1番注目していたのがこのセット。今井とPNLという組合せに、とことんの即興を期待。けど、少し、オレの想像とは違う。もちろんとことんだった。けど、オレは今井はシングルノートでのギターだと思っていて、だけどそうではなくて、エフェクトを駆使した音。それに中原の卓がノイズを被せるのだから、かなり騒々しい。そこにPNLのあのビート。ギャンギャンしまくる音響。んー、想像と違ったけど、これはこれでやっぱ引かれる。けど今度はぜひ、今井のあのシングルノートを多用したアコ気味の音でPNLととことんするのも聴いてみたい。という期待を残す。
2ndはターンテーブルな卓モノの大友良英と、同じくターンテーブルな卓モノのLasse Marhaug。ここも勝手に大友はギターだと思っていたら、個人的には久々に見るターンテーブル。卓モノが並ぶセッションはそんなに好まない性格なので、このセットはちょい緩い気分。けど、違ってました。大友の奏法、奏法って言っていいのかわからんけど、機材の載った卓を思いっきり揺らす。ターンテーブル載ってますけど?状態。ターンテーブルにあんなに感情込めるとは、、、ちょっとビビった。しかも大友とLasseの音の絡みが前日のハーシュノイズ状態とは違った切り込みの深い音で、即興演奏という印象がかなり濃く残った。
3rdはギターのJim O'Rourke、卓モノのMarhaug、ドラムのPNL。当然の様にここもかなり上がる。O'Rourkeは感情のままに弾きまくるパターンで、椅子を乱暴にどけてしゃがみこんだ状態になるぐらいの感情移入。当然ちぎられないPNLは、金物の連打で音響的なアプローチも見せる。時々O'Rourkeの音が沈むぐらいにMarhaugの音も敷き詰まる。それがO'Rourkeがハーモニカを手にしてから様相が変わり、更にギターでアーシーなわびさびのフレーズ。ここの美しい展開だけで、1時間ぐらい聴きいてみたい。
両日とも物販を利用。初日にじゃずじゃ氏が昨年のベスト3の1枚として選んでいたPeter Brotzmannの『3 Nights in Oslo』(ダメージ・ジャケットな箱に、マジのダメージがあった・・・、けど、まあ、ご愛嬌)と、Merzbow / Z'evの『Spiral Right / Spiral Left』。楽日にLasse Marhaugの『The Quiet North』、齋藤徹&今井和雄の『Orbit Zero』、更に、2008年にピットインで録音されたThe Thing with Jim O'Rourke『Shinjuku Growl』。散財。チケ代よりお土産代の方が高くつくのはどうにからならんもんだろうか・・・。