carapace release party

水曜にレコファンで購入した七尾旅人の『billion voice』を買うのを忘れていたのに思い出せたのは、単純に今夜のライブに七尾が出演と知ったから。で、石橋英子の『carapace』は買わなくてもいいかと思っていたのは、今夜がそのレコ発ライブなので、そこで買ったほうがいいかと思っていたから。で、まさかのスーパーデラックス3連荘。
前座というより対マンな七尾が1st。独奏弾語りなのでアコギとサンプラーやエフェクト等の機材で演奏。多分これが七尾の基本的なスタイルって事なのだろうと思う。Phewの前座で見た時よりも、今夜の方が音がクリアーで聴きやすい。が、かなりの混み具合で、視界はかなり厳しい。でも、ちょろっと姿を見つつ、毒の多いMCも交えつつの七尾の音楽は、心地よくて少しの刺激もある。時折使うエフェクトやサンプラーが過剰じゃないのが、余計に引立つ。
2ndは今夜のメイン石橋英子。こちらもピアノの独奏弾語りで、多分ほぼ新作の『carapace』。この『carapace』を聴いた時、昨年のPhewのライブの翌日に見た石橋さんのライブで聴いた曲がここに入っている事に気づく。ここで驚いたのが、オレがそれをわかるという事。あまり曲を記憶しないタイプなのに、石橋さんの『carapace』に入っている曲はライブで1度聴いただけで頭に残っていた。ライブでもCDでもバンドスタイルだったのもが、独奏弾語りで奏でられる。1stもそうだったけど、2ndは更に聴く側の緊張感が高まる。クラシカルに響く石橋さんのピアノの音色と独特の間と声による歌。静的だけど少し躍動している。もの凄くシンプルなこの感じが持つ独特に嵌る。ポップなのか、でもわかりやすそうで実はそうじゃないのかも知らん。セットの中盤辺りにダンサー登場。大きな動きとその筋肉感、なんか見たことあるような気がしたのだけど、曲が終わってタカダアキコと紹介された。帰ってきて自分のログを調べて、昨年と2008年にSDLXでこの人が加わったライブを見ていた。その後は七尾がサポートする演奏やその時にちょっとミスったり、その七尾の希望でギターでの弾語りも1曲あったりして、いい感じに緊張感が解ける。それで独奏弾語りに戻ると、またその独特だけで引き込まれる。
セットが終わり引っ込んだと思ったら即戻ってきてアンコールに応える。七尾も言っていたのだけど、腰が低いというか、少しシャイな人なのかも。でも、その持っているモノは引っ込める必要なしです。