モリ オルーク 巻上 TRIO

スーパーデラックスな連荘。という事は、SDLXが明けから連続でオレが見たいようなライブを続けているという事で、まあ、なかなか集客の厳しそうな連荘という事なのだけど、実際は昨夜も今夜もそれなりで、即興でも客が集まるのは、なんだろうな?、よくわからん。まあもちろん、良事なのは間違いない。
1stはdj sniffと山本達久。昨年もこのデュオを見ていて、もちろんログにもしているけれど、正直な話、あまり覚えてはいない。リセットされた状態という事にして、見る。声ネタの印象が残ったsniffと、ターンテーブルサンプラーの様な機器から繰り出される音にドラミングとは違う手法で絡む達久。前回のログを見てみると、どうもsniffにヒップホップをいくらか感じていたようなのだけど、今夜はそんなは無い。どちらかというと達久がワンショットで叩き込んでくる時にブレイクをループさせずに入れ込んでくる様なヒップホップの飛び道具の様な雰囲気があったりした。だけどか、だからか、音の絡みはアグレッシヴにアヴァンで、終始テンション高。この組合せなら、2セットでも見てみたくなる。
2ndはモリ・イクエとJim O'Rourkeと巻上公一。モリさんがラップトップでO'Rourkeは手元でガチャガチャ、巻上はテルミンとヴォイス。エレクトリックな即興。あえてモリさんかO'Rourkeの手元を追わなければどっちがどの音を出しているのかわからないけれど、こういう音でヘタに難解にならずに即興が続くスキル。割と感情的に音を作ろうとするO'Rourkeに対して、クールな佇まいのモリさん。その2人の抑揚もよかったけれど、巻上のテルミンのこだわりが耳を引く。ユーモアのあるヴォイスと終盤に出てきた口琴とで、巻上のアプローチは他の即興の人達とは違って、圧倒することなく違うものにする。一見緩やかだけど、多分違うんだろうと思う。終盤近くに一瞬だけリズムを差し込むモリさんも流石。そして最終的な電子音の絡みと連なりは嬉しいぐらいの美しい時間になって、恍恍恍惚。
アンコール対応と思われる短い3rdは全員揃い踏み。ガシャガシャとして、それで終わるのだけど、確認せずにボーっと聴き終えた。