外山・今堀 DUO

日本代表対ヨルダン代表は、まあ、ギリギリ、最悪は免れた格好。良くも悪くも吉田の一人舞台だったけど、数年後を睨むと中澤と闘莉王が揃って今の状態を保てていることは考えにくく、日本代表としては吉田にはどうしても育ってもらう必要がある。なのでちゃんと自分で点を取り返した事は、今後の起用面を考えてもホッとできるところ。
今日はピットインに今年初の足向け。昼の部の外山明今堀恒雄のセッション。昼の部で外山とのセッションと言えば内橋和久とのヤツを何度か見ているけれど、あの変態同士のセッションとは趣が異なる。外しあい外れあいではなく、ああでも擦り寄ってる感じでもなかったな。昨年はあんまり見る機会の無かった外山のドラムを久々に聴くと、あのドラミングはやはり変。凄いドラムは昨年も色々見たけど、外山の圧倒的な個性はそれらの面白さとは違う。ずれている感じなんだけど、ちゃんとリズムが追える。あれこれしてるかと思うと、高速なビート。どうやって聴いていても、面白い。
unbeltipoという最強のバンドの1つでいつも圧倒してくれる今堀だけど、即興的な演奏はあまり見ていない。あのギターが凄腕なのは誰もが知るところだけど、即興演奏が好きという印象はあまりない。それでも語彙の豊富で外山の音と付かず離れず。だけど、1stは考えすぎ?って雰囲気もあった。手探りというか、感情に流れる事は出来ないけれど、この後どうするかと考えも纏まってないというか。でも、そのユラユラしている感じも面白く、ツマラナイという事ではない。だけど2nd、明らかに攻撃的な雰囲気が出てきて、外山が反応したかの様にハードに叩きまくる。すると今堀のギターからは、1stでは注意深く避けていた雰囲気だった、らしいフレーズがところどころ。unbeltipoの新曲にでもなりそうなフレーズ。グイグイ引き込まれる。と、暗転。もう終わりか。1st2ndともに、多分40分で暗転して終わりという事だったのだと思う。1stは途切れつつつながった演奏だったけど、2ndはそんな時間か?というような演奏。
軽いハプニングもあったアンコールを終えて、このデュオもまた見たいし、外山内橋も見たいし、それと、外山が他の人とデュオで即興するのを見てみたい。特に外国から来るミュージシャンとの演奏。多分外山って海外ではあまり知られていないと思うのだけど、このドラムとやりあうのはどのドラム相手よりも難しいはずで、ぜひどぅまんぎて欲しい。