灰野・オルーク・アンバーチ

今年最初のライブ鑑賞。何故か仕事始めの気分・・・。スーパーデラックス。灰野敬二とJim O'RourkeとOren Ambarchi。昨年のAmbarchi来日公演はSDLXで3回あったけど、その内2回見て、見れなかったのがこの組合せ。そのライブがアナログリリースされるという事で、それの記念のライブ。とか。
まずは前座。Crys Coleという人。全く知らない。開演予定時間から25分おしでやっと、、、というタイミングで現れたのはなんか美人な女性。?、と思っていると、その人がCrys Cole。女性だったか・・・。演奏はシーーー、ピ、スーーーーー、ジッジジ、ギギギギ。
2ndはなんと落語。春風亭正太郎という噺家。春風亭と言えば春風亭昇太の落語をもう20年近く前、深夜TVでよく見ていた。結構気に入っていた。が、これが初の生落語。それをまさかSDLXで見る事になるとは、新年早々色々。客席は音楽を聴きに来ているアウェーなので、大きな笑いはなかなか起きない。が、その声色を変えつつ言葉と身振りで話を表現するサマは面白い。オレはわりとずっとニヤニヤ。いや、落語って面白いなあ。なんかちょっと、寄席とか、行ってみたい気分が出てきた。
3rdはいよいよメイン。灰野はギターとヴォーカル、更に手元にCDJなのかテルミンなのかオレの場所からはよくわからないもの。O'Rourkeはベースで、なんとAmbarchiはドラム。
年も明けたばかりだし、緩めに、なんてわけは無く、それどころか、かなりのハード。O'RourkeのベースとAmbarchiのドラムは基本的に只管同じを繰り返すパターンが多く、それなのにO'Rourkeはベースを弾いている時の表情としては、ギターでヤバイ状態になる時に近い。なんかエレアコっぽい、太いのに重低音とは違うベース。Ambarchiがドラム叩くなんて知らなかったのだけど、ジャズともロックとも違う、妙な独特。タイミングがずれるでもないのだけど、スクエアにはならない。なんか、何?、あれ。時折高速に叩き込んだりするし、このドラムはなんとなくインダストリアルだった。ガッツリとしたリズム隊の上、灰野はらしさ全開で、音楽は完全に灰野のもの。灰野の演奏で外れたことは、まあ、殆ど無いのだけど、いつ聴いても衝動で演奏しているようで、でも実はもの凄くコントロールされていると思う。なんたってこのセット、2時間までは行かないと思うけど、確実に90分は超えていた。演奏は止まってないし、模索のところも殆ど無かった。このトリオ、ちょっと、なんか、マジで、凄かった。
という事で、新年早々熱にやられてアナログを購入。聴く環境ないのにな。あ、一応なんとかなるかも。しかし、剥き出しのアナログを持って帰る羽目になるとは思わんかった。こうやってアナログ持って帰ったの、初経験。