ブルース

連休も今日で終わり。明日から仕事かと思うと疲れる気分。根がだらけモノなので、出来ればダラダラと生きて行きたい。が、貧乏人は働かないと死ぬ。ギリギリ生きていく方法もあるかも知らんけど、その状態で音楽を漁るという事は無理だろうから、それが楽しい立場としては、働かんといかん。ケっ。
今日も(は)ブルース。ブルースと言ってもジャンルではない。Bruce。Bruce SpringsteenじゃなくてBruce Cockburn。今日も朝っぱらからいまだに時々届くCaptain Beefheartの作品を聴いていて、やっぱやっぱりこの人の根っこってブルースだよなあとか思って、そこでBluesを聴くと昨日と同じなので、ここはCockburnに登場願った。
Cockburnを聴くキッカケは、ワンパターンなのでもう書くのも恥ずかしいのだけど「じゃずじゃ」で『You've Never Seen Everything』をプッシュしていた時。それ以前から「じゃずじゃ」でCockburnをプッシュしていたかどうかは覚えてないのだけど、もしそうだとしたら、その時は個人的にはアッピールを掴めなかったのだと思う。だけど『You've Never Seen Everything』の時は反応、で、嵌った。力強いロック。おおお、こんな人だったか、と、思った。その後は新作としてリリースされるものは手にして、『Life Short Call Now』も結構聴いた。が、『Speechless』とか『Slice O Life: Bruce Cockburn Live Solo』の様な作品はイマイチ繰り返さず、この辺がオレの趣向だよなあ、という感じ。旧作はあまり手にしてなくて、とりあえず名盤扱いの『High Winds White Sky』を買って、『The Charity of Night』と『Breakfast in New Orleans Dinner in Timbuktu』はレコファンで中古を拾った。けど『The Charity of Night』と『Breakfast in New Orleans Dinner in Timbuktu』は買っただけで実は聴いていない。どうも中古盤に対しては、欲しくて探して買ったものじゃないと、そういう事をしてしまいがち。
久々に『High Winds White Sky』を再生。タイトルがこんななので、これは寒い時期に聴かないとなあって思ってしまう作品で、iTunesを見ると昨年の2月に再生していた。『You've Never Seen Everything』から始めたオレにとっては、『High Winds White Sky』は物足りない気分だった。あの強いロックとは違う。そう思った。今でもその考えは変わらないのだけど、久々に聴くと、水分含有量の低い音がこの時期に嵌りまくる。なんだこれ?って思うぐらい、透き透き。名前のわりにブルースが全く無い様に思えて、本来そういう音はあまり好きじゃないのだけど、このアルバムは違う。
勢いで聴いてなかった『The Charity of Night』と『Breakfast in New Orleans Dinner in Timbuktu』も再生して、こっちは『You've Never Seen Everything』に時期的に近い事もありすんなりで、じゃあってんで『Speechless』も行く。インスト集のこの作品、スタイルとしては色々あるのだけど、でも、Cockburnのギターは一貫していると思う。シンガー・ソングライターという域のギターじゃない。ジャズとかアヴァンとは違う、丹念で繊細で、スゲー上手い。普段はこういうギターを聴く事は無いのだけど、あえて近い感触は鬼怒無月鈴木大介によるThe Duo。あのバカウマな2人のギタリストの作品を思わせるという事がどういう意味か、は、いわずもがな。いや、既に言っているか・・・。
んで、ここまで来たので『Life Short Call Now』と『You've Never Seen Everything』も再生。この2作は元々気に入っているのだけど、CD購買行動を続けていると面白いと評価した作品ほど再生回数が減ってしまうという不思議な状態になり、この2作もえらく久々に聴いたのだけど、相変わらずだった。当たり前。
今これ書きながら『Speechless』を再度再生中。うーあー、この気持ちよさ、風呂上がり後に聴くシャンテ・ムーア。って、まんまパクリだな。許せTwigy