芳垣安洋 2days 初日 Vincent Atmicus

ピットイン。面子のコピペ。
青木タイセイ,松本 治(Tb)勝井祐二(Vn)水谷浩章(B)高良久美子(Vib.Per)岡部洋一,芳垣安洋(Ds,Per) 今夜は太田惠資(Vn)が欠席。
ノッケ、プリミティブな音響派といった趣。即興?と思ったけど、楽曲が織り込まれている。それぞれの細かい音の上、青木のフルートの響きがボーっとするほど美しく。その後はいつものVA。絶対的なグルーヴ。座っているのがイヤになる。いまや最も著名なツインドラムのコンビネーションが圧巻。豊富な音色とヤバイ強さ。
それにも色付けできる高良さんは、小物のパーカッション化とのヴィブラフォンをあの音数の中に入れ込むヤバスギルスキル。
水谷は楽曲が何であれ、ジャズのベース。勿論フレーズは違うけど、弾くラインがどうしてもジャズする。アフリカン〜ラテンなビートにジャズの音色が絡まる。
朗々としているようでソロになると艶のある音色の松本。ホント、そのソロは聴き応え。アンコールの「Lester B」はレゲで、そこでの松本のロングソロは楽曲と相俟りすぎ。
青木はメインのボントロは勿論、最初に書いたようにフルートが良すぎる。何回も書いてるけど、青木のフルートは絶品。さらに突然入り込む鍵盤ハーモニカの音はエレクトリックな猥雑もあった。
このバンドでは多少の抑えはある勝井。でも、Rovo顔もある。あの上に向かって音を引き上げるのは、アンプが上向きだからじゃなくて多分この人の本質。Rovoのツインドラムが揃っているのだから、マジで時々Rovoに化ける。
2ndの「大建設」がかなり。途中から青木松本水谷岡部カルテット対勝井高良芳垣トリオ。ここ、ホントにありとあらゆるがぶつかり合う。面白くて凄い。こればかりは聴いてないと話にならんな。
まあとにかく面白かった。ぐうの音も出なかった。けど今夜、客少なすぎ。30人ぐらいじゃねえの? VAでこんな数はちょっと変な気分。Rovoのファンってあんなにいるのに、VAに全く興味ないのだろうか? Rovoはそれなりにでかいハコでしか聴けないけど、ピットインで聴くあのツインなドラムはRovoの時以上の壮絶を何回も見せてくれるのに。もったいない。