Sidsel Endresen & Michiyo Yagi Duo

あー、もしかしたらこの事か?って今思ったので頭。じゃずじゃーとしては一旦締めのライブ鑑賞だけど、今月もこのあと何本か鑑賞予定。です。でも多分少ない。
しっかし、今日も「何で?」っていうダブりあり。スーパーデラックスも面白げな日。が、ここは迷わずクラシックスを選択。Sidsel Endresenと八木美知依。悩み無し。
予想通りという結末。わかってたさ、この組合せで音楽が作られる場にいることに幸福感を感じる事は。わかっていて、それが即興という形なのにそれになったっていうのは、予想外が無いという事とは違う。例えば八木さんの17絃箏は今まで聴き覚えの無い音だったし、あの独特なグルーヴはスピードを抑えた悠々とした形というのもあまり覚えが無い。更にビートメイカーな部分まであった。それなりに回数を重ねて聴いてきた八木さんの音でもそれなので、昨夜1回の体験しかないSidselには、録音物で聴いてきたあの音が出てくるだけで気持ちが入る。この2人の共通項は、各々の土着がしっかりある事は言うまでも無くだろうけど、共演での重なりに、スピードのコントロールの多様さを感じた。初共演で、そして即興で作られた音楽は、そのスピードのコントロールが寄り添って出来上がったものだったと思う。
2ndの途中からHåkon Kornstadが加わる。特殊奏法を、わかりやすく音楽的に響かせる事のできるあのスキルは、今夜、多分ほぼ素の状態でテナーサックスとフルートネット(?)を扱う事で、より一層思い知る。
3者ともジャンルという言い口から抜け出て、だけど決してそっぽ向かずに音を鳴らしきる。
演奏が始まるまでの時間、外でタバコを吹かす。クラシックスは半地下駐車場の一角に壁を設けて作ったハコ。なので、外に出ると駐車場なのだけど、ここをSidselは1人で歩きながら鼻歌をハミング。それが言い感じにエコーして、その歌を聴ける幸運。セット間の休憩時も勿論タバコを吹かす為に外に出て、で、吸い終ったけどなんとなくちょっと粘ってたら、またしてもSidselのハミングを聴く事が出来た。あの音、オレ以外は誰も聴いていないかもしれない。