Altered States 3days 楽日

AS20周年らしいです。ピットイン。面子のコピペ、必要。
内橋和久(G)ナスノミツル(el-B)芳垣安洋(Ds)ゲスト:岡本洋(Key)デニス・ガン(Vo,G)塩谷博之(Sax,Fl)吉田隆一(Ts,Fl,Bs)デヴィッド・マシコ(Vo)青木タイセイ(Tb,Key)
ここ数年やっている他人のアルバム再現プロジェクト。昨年は内橋3daysだったのでそれは無かった。Santana、Pink FloydJeff Beck、Chicagoと来て、今回はいよいよKing Crimson。メインとなるアルバムは『In the Court of the Crimson King』。『クリムゾンキングの宮殿』。なので恐るべしな客足。入る時に受け取り待ちのチケットが置いてあるのをチラッと見たのだけど、160番台だった。なので今夜は200人コースと考えられる。勿論椅子は少なくされていた。それが予想できたので、チケットの番号は二桁でもちょっとでも遅れると座れないと思っていたので、ちゃんと開場時間に間に合わせた。ちゃんと座れた。
1stは初期クリムゾンのアラカルト。『In the Wake of Poseidon』の曲が続く。3曲ぐらいだったか?、オレが確実にわかったのは「Cat Food」ぐらい。この後『Lizard』の曲が2か3曲。なんとなく知ってるけど、曲名は知らない。『Lizard』の楽曲、どれも曲名は知らないんだよなあ。そして1st最後は、上記の面子の内、ASと岡本が残り、急遽ゲストとしての参加が決まった勝井祐二が加わる。曲は『Larks' Tongues in Aspic』の「Larks' Tongues in Aspic, Part Two」。この曲に纏わる話がちょろっとあって演奏。来た。やっぱこの手の曲がカッコいい。これだよなあ、と、思う。勝井のヴァイオリンも暴れる。
2ndはいよいよ『クリムゾンキングの宮殿』。夏場にNHKで公開録音だかなんだかあったけど、それには都合がつかなかったので行けなかった。結構、後悔した。が、やっぱ今日が本番だよな?
アルバムの再現なので、「21世紀の精神異常者」の頭、ちゃんとあの音が入る。これは多分岡本が作った音。完璧にあの音が再現されててゾクゾク。そしてあのテーマ。立ちたい。立って聴きたい。と、思う。が、この後はあの世界なので、やっぱ座れてよかった。予習として『Red』までのアルバム一通りの後は、実際ライブで演奏される保障は『宮殿』だけだったので、こっちは繰り返したおかげでちゃんと頭にある音。それが再現されている。即興もいいけど、わかっているものが再現されるのもやはり良い。生音のおかげで、今まであまりピンと来なかった楽曲も面白かった。「Moonchild」のあの終盤の即興の様なとことか緊張感あったし、「The Court of the Crimson King」はスケールのでかい曲だと、今夜やっとわかった。デニス・ガンが歌の入りを間違えたのはご愛嬌という事で。
アンコールは『Red』から。演奏される曲の入ったアルバムのジャケットがプロジェクターでステージに投影されていたのだけど、『Red』が出た時にはやっぱタイトル曲?と思ったのだけど、すると内橋が「Red?、Redなんかやらねえよ」と言い、だけど自分がKCで一番好きな曲という事で、「皆で泣こう」と言って演奏されたのは「Starless」。ほう・・・、ちょっと意外だけど、この曲の終盤はカオスな感じだし、それがこの面子で再現されたのだから大団円。
特に印象に残ったのは、やっぱナスノのベースと芳垣のビート。このリズム隊の凄さを今夜も再認識した。それと同じぐらい、管楽器の2人がカッコよかった。熱く咆哮する吉田のサックスはマジで凄い。こういう場だからと言って、全然本気。これまで吉田を知らない人も度肝抜かれたんじゃ? それと対比する塩谷はクールに音を羅列。フルートのリリカルも美しかったし、この組み合わせは嵌っていた。勿論、影のバンマス、Keith Tippett 岡本の音作りがあってのアルバム再現だったし、英語がネイティブなガンとマシコの歌も必須だった。ちょっと出番の少なかった青木は、多分1度だけボントロを使い、それ以外はキーボードだったと思うのだけど、そのボントロ、不思議とちゃんと耳に残っている。
しっかし混んでたな。多分、初日と中日をあわせても今夜の数に及ばない。今夜は凄い面白かった。だけど、この3days、もし1日しか行けないとしたら真っ先に今夜を外す。なんやかんやオレは、ASの即興が気に入っている。