Altered States 3days 中日

AS20周年らしい。ピットイン。一応面子も・・・。
内橋和久(G,Effects)
ナスノミツル(el-B)
芳垣安洋(Ds)
で、今夜は+ゲスト。梅津和時巻上公一
1st、まずはASの3人+巻上。ASは20周年だけど、ヒカシューは32周年とか。そういう話があって演奏。内橋と巻上。変態インプロヴァイザーが並び立つ。すると、やっぱ、音楽も変。巻上のあのヴォーカルやテルミンのはユーモラスな響きがあって、でも、やってる事は凜とした印象。それと内橋のギターが絡むのだから、変する。
2つの演奏の後、巻上と梅津さんが入れ替わる。元々はセット毎にゲストの予定だったらしい。また音楽が変わる。ここはジャズロック。勿論ロックはアヴァン含み。インプロらしさが前にあった巻上とのセッションから、一気に熱っぽい展開。
2ndは揃い踏み。ジャジーに始まる。ナスノのベースがモロにジャズしてる。内橋もジャジーに響かせる。この辺は余裕な梅津さんと芳垣。巻上も音無し目な響き。小洒落たアヴァン。って趣。が、ブツ切れて別の展開。全部の音が固まってグルーヴ。ジャズ者らしく熱っぽく攻める梅津さんのソロの後を巻上のヴォーカルが受ける。それにピッタリ反応する芳垣。おおお、ってなる。すると梅津さんも絡んでくる。巻上と梅津さんの細かい音が絡まる。手を引く芳垣、が、虎視眈々と入れどころを探していたような内橋に呼応。2つのデュオが同時進行。それを纏める役割にされてしまったナスノ。と、ここの展開が面白すぎた。が、この後、セット前にテルミンに勝手に触ると音が出なくなる、と、内橋に注意されていた梅津さん。が、それを前フリと受け取り、テルミンに触る。ここから、梅津さんと巻上の笑かし。テルミン2人羽織奏法まで飛び出す・・・。客席もステージも笑いの中、1人、それを殆ど見向きもせず卓モノで音を紡いでいた内橋。この後、2nd2つ目の演奏、じゃなくて、即アンコールと言って演奏。なんかDylanの「Knockin' on Heaven's Door」をG&Rがカバーしたバージョンの様な、或いは町田康の昔のアルバムにあった曲を思い出すような、ちょっとリリカルで壮大な演奏。ちょっと感動的だった。
終わる。全員引っ込む。アンコールって言っていたのは冗談だと思い、アンコール要求の客席。が、楽屋から顔を出し、「さっきのがアンコールだから」と言い放つ内橋。やっぱな。オレはあれ、本当にアンコール扱いだと思った。関西人だからな。こういうの、やるんだよ。
ASのにゲストを入れるライブ時って、そのゲストの持ち味を引き出して、それでもちゃんとASの演奏にしている。今夜は、かなりシリアスな演奏をするこのバンドには無いユーモラスが加味され、でもそこに引っ張られるでもなく、ちゃんとASのライブを見たって気分で終わった。
明日はいよいよASKC。果たしてオレは座れるのか?