Lee "Scratch" Perry

半年毎ぐらいで、レゲエが聴きたい、レゲレゲレゲレゲレゲレゲレレレという状態になる。なんかしらんけど妙にレゲ好きで、若い頃は時々六本木の(ホット)コロッケで遊んでた。よくあんなとこに行ってたな・・・と言われる事がある。結構危険なとこという噂だったらしい。外国人の客が多いハコだったってのがそういう噂の一因だと思うのだけど、まあ、田舎では、人殺しの練習をしているアメリカ人がくだ巻いているようなとこで遊んでたので、それでビビらなかったのかも知れない。で、殆ど日本人はいなかったんだろ?って聞かれるけどそんなことなく、少なくても半々か、日本人の方が多かったんじゃないか?って記憶がある。2杯のドリンクで結構粘った・・・。
先月やたらDon Fleming関連を聴き返していて、そん時にディスコグラフィーなんかを凝視してて、で、FlemingがLee Perryの作品に関わっていたりする事に気付く。それでその作品が欲しいかも知らんと思い、amazonをうろついてみたらPerryの新作が目に入る。Perryの過去作はそれなりに持っているし気に入っている。けど近年のものは、自身が直接音作りをしていないらしく、なのでAdrian Sherwoodとの連名作ぐらいしか手にしてなかったのだけど、ここが多分タイミングと思い『Revelation』をカートに。で、更に見ていると、なにやらBoxがある。Perryの音源を固めたものは多々あるので普段はそんなに気にならないのだけど、画像を見て「あれ?」。で、よく見る。するとそれは3枚組みで、しかもその内の1枚が新作の『Revelation』・・・。このわけのわからん緩さが愛おしく、他2枚も近作らしく、ならばこっち!!と、オーダー。
リリースされたばかりの最新作を含むこの3枚組み、全編がレゲというわけではない。それを意識しながらも色んなスタイルがある。Lee Perryの存在は歌のみ。Perryという人を、シンガーじゃなくてダブする人でプロデュースする人で一応歌ったりもする人という認識から考えるとなんか違うのだけど、でも、そのPerryの声に慣らされている自分に気付く。なんかPerryの歌声が聴こえてくれば、別にトラックがレゲじゃなくてもそんな気分になる。この辺がうまく混ざったのは、多分Massive Attackなんかが上手い事レゲを取り入れてしかも認知された事で手法として安定したからじゃないか?って勝手な分析をしてみる。ああでも、そんな分析とか憶測とか、レゲには似合わないなあ。カッコつけから離れてカッコ良く鳴ったのがレゲだよなあ、とか、思う。
そんな気分の中でAri Upの訃報があって、で、Lee PrryとAri Upがフィーチャーされている『Return from Planet Dub』をレコファンで見つけて、レゲレゲレゲレゲレゲレゲレレレは終わりを見ない・・・。


Lee "Scratch" Perry 『Box Set』

Lee Dubblestandart 『Return from Planet Dub』