Giuseppi Logan

Giuseppi Loganのサックスに対して、ヘロヘロという表現をしているものが目に付く。あの、60年代のフリージャズの猛者達のつんのめった様な勢いのある肉体的はLoganにはない。音程も不安定に聴こえる。だけどそんな事は別の話で、何よりもこの音はスピリチュアル。1stの『The Giuseppi Logan Quartet』は、ドラム(パーカッション)にMilford Gravesが参加してる事もあって、フリージャズからも脱しようする雰囲気が垣間見える。そこから45年後の録音という、そういう音楽を好むモノにとってのニュースになった『The Giuseppi Logan Quintet』は、その1stよりもキッチリとした演奏が裏にいて、だけど自分の音色でLoganは終始。フリーになるというのは、攻撃性を増す事じゃない。

Giuseppi Logan 『The Giuseppi Logan Quintet