Fennesz

10/1の人事異動で異動する人がいるのでその送別会があるから来い。と、誘いを受ける。18:30に心斎橋。仕事が終わって即品川か東京駅に向かってのぞみに乗ったとしても、心斎橋に着く頃には2次会すら終わっている気がしたので遠慮した。しかもその人、東京に異動だろ。
オレは160GBのiPod使い。こんなに容量要るのか?って問われる事があるけど、「要るに決まってるだろ!!」って答える。CDを買ってきたらとりあえずMP3にしてiPodにぶち込む。もちろんそれ以前に色々入れているので、時々整理が必要になる。整理するときはなるべく新作を残して、心の拠り所として入れてある作品を抜く。昨夜も帰宅してからそれをしていた。で、気付く。iPodを単独で使っているときは何をどれぐらい再生しているかわからない。それがiTunesにつなぐことで確認できる。オレの160GBのiPodの半分は1度も再生していない・・・。それらは殆ど昔のジャズ。Milesは全部入れていたのだけど殆ど再生していない。アコなものはゼロ。ほかにもAylerなんかも全然だし、Coltraneも。だけどウチでは聴いている。これは、iPodという機器ではイマイチなんかジャズを再生する気にならないという事と結論。なので消す時には積極的にその辺を消す。
再生回数の件を続ける。今まで殆ど気にしてなかったけど、間違った操作で、再生回数順にソートしてしまった。それを見て愕然。オレ的には多分何かしらの歌モノ、それも当然ロックなものが多く再生されていると思っていた。が、1位はFenneszの『Black Sea』だった・・・。なんか昨夜勢いづいて「これからはやっぱ歌モノのロックだな」とか思っていたのだけど、これまでは違っていたという事に気付いた。ちなみに『Black Sea』の再生回数は50回。オレはiPodで50回『Black Sea』を聴いている・・・。オレの人生で一番再生しているんじゃないだろうか・・・。今年は8月が40日ぐらいまであったので、なんとなく『Endress Summer』を思ったりしたのだけど、オレには『Black Sea』がお似合いか。
今年の9月のCDリリースは凄すぎ、特に4枚が凄すぎって書いたけど訂正。ここに少なくても後2枚加わる。Chocolate Genius Incorporatedの『Swansongs』とSuicidal Tendenciesの『No Mercy Fool / The Suicidal Family』。9月のこの6枚は鉄板。そんで、当然Michael Franti & Spearhead『The Sound of Sunshine』もいい作品だし、Superchunkの『Majesty Shredding』とかGrindermanの『2』とかも気に入っている。そして9月に比べて8月は印象が弱いって書いてしまったけど、よく考えればRock'n'Roll Gypsiesの『III』、Los Lobosの『Tin Can Trust』、更に心情としてはBlack Crowesの『Croweology』も並べたいし、Moritz Von Oswald Trioの『Live in New York』も外しにくい。なんだ、8月も凄かったな。さらにここに、Onの『Something That Has form & Something That Does Not』とFennesz / Daniell / Buckの『『Knoxville』』が加わってくる。
Onの『Something That Has form & Something That Does Not』ってのはなんだ?って感じだろうけど、これはSteven Hessというミュージシャンのプロジェクトらしく、そのHessが作った素材をFenneszが自由に再構築したもの。なのでFenneszの作品として捉える事は難しくない。Fenneszらしい音だけじゃないけれど、違う音でもFenneszしている面白い作品。
Fennesz / Daniell / Buckの『Knoxville』は(恐らく)即興作品。David Daniellがギタリスト、Tony Buckがタイコ叩き。そこにFenneszがラップトップとギターでらしい音を使うのだけど、エレクトロニカな即興作品とは異なった壮絶やアヴァンな感触もあって、30分という短い収録時間はあっという間。

On 『Something That Has form & Something That Does Not』

Fennesz / Daniell / Buck 『Knoxville』