三上寛

昨日帰ってきてTVのスイッチを入れると、ちょうど『僕らの音楽』。金曜にライブを見て帰ってくるとこの番組が始まることが多い。で、特に見るでもなくPCを起動してログでも書くかと思っていたら、なんかこの番組に似合わない歌声。なんだ?、と思って画面を見ると、なんと一青窈三上寛と歌っている。昨夜は総集編的な内容だったのだけど、この番組の趣旨を考えれば、メインのゲストが相手を指名しているはずで、まさか三上がメインだったことがあるとは思えないので、一青っちが三上を指名という事になるはず。恐るべし一青っち。さすが緑を着る女。
なんとなくいつかは三上寛の歌に向き合う必要があるような気がして大分経つ。そう考えて多分軽く10年は過ぎている。今年、レディージェーンで三上と太田惠資のデュオがある事を知って、どうしようか悩んだのだけど行かなかった。でもそろそろその時期か?、と、そのときは思った。でもその後は忘れてた。なので三上のCDは殆ど持ってなくて、その名義だとレコファンで『』をたまたま買っただけ。それも、欲しくて買ったというより、ディスプレイされているCDをチェックしている時にVajraの『Live』を見つけて、このバンドの1stは持っててカッコよかった印象があったので、「まだこのバンドあったか スゲー久々に聴いてみようかな」と思って手にすると、その横に『十』があった。ここでVajraを手にする事と、その横に三上の新作も並んでいるという事と、そういう事を考えて多分これがオレにとって三上寛のキッカケなのかも知れない、とか、大袈裟なことを考えつつその2枚を手にした。
いうまでも無く、Vajraは三上と灰野敬二、そして石塚俊明のトリオ。過激な音と日本人にしか歌えない歌の同居。それのライブ盤は圧倒的な迫力。なんでこのバンドのライブを探してないのだろう?と、自分のビビりがイヤになる。そして『十』。三上のエレキでの弾語り。Vajraではあの音と一体になっているけれど、『十』ではシンプルな音だけ。初めてこれを聴いた時、この歌をそのまま受け入れる事は出来なかった。Vajraで気にならなかった演歌な感触はあまりに個性的で、やはりこの人の歌の素を受け入れるには世代が違いすぎるのだろうか?、と思った。だけどこのタイミングでもう1度再生。これをすぐに繰り返して馴染んでいくことは難しいけれど、個性という以上の存在感は無視出来ず。最後まで聴き通した。アケタの店で石塚とのデュオは定期的にやっているようだし、やっぱそろそろライブを見ておいたほうがいいかもしれない。でも最初はやっぱVajraで・・・というのが本音。
残念ながら三上と一青っちの映像はアップされてない。なので、その時に歌っていたらしい、「夢は夜ひらく」を。