Fire! + Jim O'Rourke: Japan Tour 2010

スーパーデラックス。まずは面子のコピペ。
Fire!: Mats Gustafsson (saxophones/keys)、Johan Berthling (bass/keys)、Andreas Werliin (drums/electronics) + Jim O'Rourke (guitar)
1stは途切れているのかどうか微妙なところがあったけど、一応2セットとも途切れのない演奏だった。基本、リズム隊の作る音の上で、GustafssonとO'Rourkeが音楽をきりきりまいさせる、という内容だった。Gustafssonはバリトンよりもノイジーなエレクトロニクスを扱っている場面の方が多い印象。あのGustafssonがサックスよりもつまみや鍵盤で音を発するという印象は、かなりのインパクトだと思う。そのすぐ近くでO'Rourkeがギターを掻き鳴らす。勿論それもノイジーで、この2つの絡み合いと、端正にビートを刻むWerliinのドラムとアヴァンを地につける様なBerthlingのベースは別々に見えるのだけど、混沌としながら一塊になる。演奏はいずれも構成の決まったものであると思うけど、GustafssonとO'Rourkeはどちらも好きな音を選べたはずで、スクエアにビートを叩き出すWerliinも、時折フリーになれる場面がある中、Berthlingのベースはひたすら同じフレーズを繰りかえす。この繰り返されるベースラインは複雑なものは少なく、2音3音で紡がれるようなものも多い。一見単純なこのベースがこのバンドの肝だと思うのは、やたらとバンドにおけるベースを賞賛してしまう癖のあるオレのクセなのかも知らんけど、壮絶な瞬間が何度もやってくるこのバンドの中でストイックなフレーズを続けるのを目の当りにしたら、ここにかいた事が大袈裟じゃない事をわかってもらえるはず。
このヤバイバンドはこの後西側でライブ。マジでもう1回見たい。