Hyper Stone A GO! GO! Vol.3

1年前にスーパーデラックスで遠藤ミチロウ中村達也のTouch Meを見て、そこから手にしてなかったスターリンのCDやMJQ、ミチロウのソロとかを手にして、実は結構引きずっていた。今夜のSDLXはそのTouch Meに大友良英をフィーチャーした編成。1年前を思い出し、あのバンドなら別に大友がいなくてもいいのにな、とか思いながらSDLX。
1年前はセット分けなしの2時間ぶっ通しだったけど、今回は大体1時間ずつの2セット。セット開始前にはDoorsが流れる。1stが「Touch Me」で、2ndが「The End」。その1stの「Touch Me」を聴いて、このバンド名の由来がこの曲かと、今頃気づく。それと、そういえば昔買ったDoorsの音楽ヴィデオのライナーを書いてたの確かミチロウだったな、とか思い出した。
ヴォーカル&アコギなミチロウとドラムの達也という組合せのバンドにエレキなギターの大友が加わる。フォーキーな感覚もありながら激しいビートが溢れることがTouch Meの持ち味のはずだけど、そこにエレキの音が絡む。結果、ロックな印象は余計に強くなった。大友がギターを鳴らすので、時々ミチロウはギターを弾かずにヴォーカリストになれる。そうじゃない時もワウな大友のギターはハッキリとミチロウの歌をサポートしていて頼もしいし、さらに「Just Like a Boy」や「カノン」、そしてDylanの「Knockin' On Heaven's Door」のカバーでの大友のギターは泣いていた。大友のギターが泣いていると思ったのは初めてだったかも。
そして雪崩の様な達也のドラムは歳を重ねるごとに凄みが上がっているようで、こっちの足元もジタバタしてしまう。
1年前まで、個人的には重要ではなかったミチロウ。1年前と今回とで、もうオレはこの人の新作を期待している。手にしていない過去作は多い。これから少しずつ集めて聴く。パンクとかフォークとか、どうでもいい。だけどやっぱりミチロウはパンクだと思う。ギターで弾き語ってパンク。渋くない、カッコよすぎ。