HMV渋谷

“渋谷系”の聖地、「HMV渋谷」が8月中旬で閉店
さすがにちょっと感慨深い。今ではパチンコ屋になったビルで始まったHMV渋谷。その開店当初から結構通った。今の場所に移ってからも週1回は足を向けるという事が長く続いた。だけどここ5年ぐらいは殆ど行っていない。何度もフロアをこねくり回して、その内ジャズのフロアはオマケみたいになって、他のフロアもタワレコに比べて品揃えが良くない印象。そして確か内装が白っこくなってから行くのをやめたような記憶がある。
正直、タワレコじゃなくてよかったというのが本音だけど、WAVEも渋谷の店舗がなくなってからどんどん消えてったし、HMVも同じ道になる気がするけれど、ネットで購入するのが便利とはいえ実店舗がなくなるのは寂しい。
CDが売れなくなったという話はあちこちにあるのだけど、オレはCDは売れすぎたと思う。もしアナログのままだったら、こんなに録音物が売れたとは思えない。オレの手元にCDが何枚あるのかわからないけれど、これをアナログに置き換えたら狭いオレの部屋には収まらない。それに、音楽好きの外回りのサラリーマンとか、空いた時間にちょっとCD屋によって物色したりしていると思うのだけど、そこでCDを何枚か買っても鞄に収まるので会社に持ち帰っても問題ない。これがアナログなら無理。そういう風に考えればCDは売れすぎて飽和して、それで売れなくなったんじゃないかと思う。10年前ぐらいならCDを100枚ほど中古屋に持って行けば一月分の家賃ぐらいにはなったのに、今じゃその1/10ぐらいでしか買い取らないし、じゃあオクって言っても、それをめんどくさいと思うオレみたいなタイプはなかなかそういう行動に出ない。で、CDは溜まる。部屋は広くならない。購入を控える。景気とか音楽の質がどうとか以外に、そういう流れもあるはず。