Porta Chiusa / Alaya Vijana

スーパーデラックス。
UA絡みで名前は知っていたAlaya Vijana。CDも1枚ぐらいは持っているはず。いや、持ってないか。どっちでもいいや。面子。
ヨシダダイキチシタール
AYA (ベース)
OLAibi (ヴォーカルと手元で小物)
川村亘平 (パーカッション)
知っているようで知らないのかもしれないけれど、想像の通りエイジアン・エスニックな音楽。シタールがいるのでインドっぽさが強めか。全体的にじわじわと微熱なグルーヴ。際立つのは、そういう音楽の中でAYAのアコベが響く事。グルーヴィーとは違う感じだけど、外しているわけでもない。

2ndが今夜の冠のPorta Chiusa。予備知識はスイスのユニットで映像と3本のクラリネットという、SDLXに書いてある事のみ。しかもどうやら、「21世紀型のレベルミュージック」らしい・・・。面子。
Hans Kochクラリネット
Michael Thieke (クラリネット
Paed Conca (クラリネット
そろそろセットが始まるかって頃に、バーの明かりが落ちる。?と思うと、「CLOSED」と置かれた。ここで気付く。Porta Chiusaは大きな音で演奏しない。
映像を見せる為に3人揃って脇。こうなると、奏者じゃなくて映像を見る事を考えなければいけない。すると映し出された映像の中でガラス戸の前に立つ男。目隠しされている。その男がガラスをクレヨンのようなもので塗りつぶす。その映像は、反対側も同時に、、、って書いてもあれなので、http://www.myspace.com/portachiusaを見てください。ここのトップに置かれている映像と、それにあわせて流れる音楽が今夜のそれです。それが終わって何やら言葉が表示されます。それはそのマイスペの真ん中ら辺にあるフラッシュ。多分重要な事が書いているような気がしますが、何語かわかりません・・・。ドイツ語? そしてそのフラッシュのちょい上のフラッシュ、飛行機が飛んでいたり、手錠のかけられた人が、というフラッシュ。これが終盤。
ロングトーンが重なり合い、フレーズの少ない演奏。かなりの緊張感を持って、映像を見て演奏を聴く。何がいいたいのかよくわからないけれど、出口無しの映像。その映像を説明しているとは思えないクラリネット。時折フレーズしたり、終盤には特殊奏法を用いたりする。この演奏が書かれたものというのが、ちょっと驚きでもある。
このセットを見て、楽しいという感想は全く無い。だけどアートに逃げ込んだような雰囲気とも違ったこの感触はインパクトがある。退いた客もチラホラいたけど、この緊張感に付き合えないと思ったらそういう行動も選択肢。オレが最後まで見続けたのは何故だろう?、単純に引き込まれたというのとも違う。考えさせる事と、魅せられるもののバランスが、丁度オレには具合が良かったのかもしれない。