CL準決勝 バルセロナ対インテル 2nd leg

今更だけど、書きたい。

この試合、かなり面白かった。ファンタジスタ対リアリスト、そういう構図。1st legでまさかのスコアで負け、追い詰められた状態のバルサ。だけど、バルサは何とかするだろと、楽天的な雰囲気もあった。それがふたを開けてみると、引きこもりの国イタリアを代表するインテルは、らしい戦い方。しかも早々に退場者を出し、もう攻める気はゼロになって、遠慮なく守る。エトーも守る。この間、バルサは只管ボールを回して穴を探す。開かない穴。ハーフコートの試合。だからカウンターも出来ないし、バルサはそのスタイルから、カウンターをあまり好まない。いよいよやばくなってグアルディオラは立て続けに選手を替えたけど、ここでジェフレンはちがうんじゃねえの?、スペースのないところでジェフレンの持ち味は半減。それならば、せめて格で相手がびびるアンリの方がいいんじゃないか?と思ったら、やはりジェフレン機能せず。前半はポジションチェンジも見られたメッシとペドロも、結局ペドロが殆ど右に張るようになり、そこからボールをあげても体格差で全く歯が立たない。頼みのボージャンも、絶好のチャンスを外す。ピケのまさかの美技で1点こじ開けたけど、それ以上のヘマをインテルはしなかった。
策士モウリーニョしてやったり、なのだけど、オレはこういうサッカーが大嫌いなので、潔く負けろと思う。のだけど、それはオレが勝手に思っている事なので、別にケチをつけているわけではない。はず・・・。

この試合はW杯間近の試合なので、色々思う。バルサのサッカーは、そのまま今のスペイン代表のスタイルと言ってもいい。2年前、圧倒的だったスペインのサッカーだけど、こういう試合を見ていると付け入る隙はあるわけで、それを思うと、スペインのW杯優勝はキツイ感じがしてきた。じゃあどこが?といえば、やはりブラジル。インテルの中心で守りきったルシオの力強さがブラジルにあると思うと、これはとんでもないな。しかも今のブラジルにはカカがいる。これが怖い。カウンターの上手いカカがいるという事は、要するにブラジルは攻撃面では何でも出来るし、しかもディフェンスも強い。監督はドゥンガ。ブラジル半端ない。

サッカーを見るとき、そのチームのサッカーの上手さを見る簡単な方法がある。ディフェンスのボール回し。これにそのチームのサッカーの上手さが集約される。現在のボール回しの最高峰はバルサなのだけど、バルサのディフェンス陣のボール回しをちゃんと見るとわかる。パスのスピードが速い。それが正確に出され、受けても難なく足元に収める。日本の、例え代表チーム、そのディフェンス陣のボール回しを見てみればいい。トロトロしたパスを出す。誰一人として強く速いパスで回す事ができない。それが日本代表の実力。

CL決勝はバイエルンインテルバルサインテルが噛み合った試合だったけど、こっちも攻撃力だけのバイエルンと、結局ディフェンス力が全てのインテルという構図なので、まあ、試合としては面白いはず。オレとしては是非、ロッベンインテルのゴールをこじ開けて欲しい。