「見上げてごらん夜の星を」大友良英 Invisible Songs

Wilcoを見にゼップ、じゃなくて結局ピットイン。
『大友良英 / 歌と即興、そしてサウンドトラックの3日間』がメイン・タイトルで、今夜はその初日。
面子をピットインのHPからコピペ。
大友良英（Vo,G） カヒミ・カリィ（Vo） 山本精一（Vo,G） Sachiko M（Sinewaves） 芳垣安洋（Vo,Ds） シークレットゲスト

1st、最初がカヒミの歌唱で「見上げてごらん夜の星を」。続いて山本の歌唱でPhew & 山本精一の「飛ぶひと」。そしてNovo Tonoの「夢の半周」を山本がメインで、「今日もプー、明日もプー」をカヒミが担当。最後はカヒミの「（多分「呼続」だと思うけど、違うかも知らん・・・）」。
2nd、大友の歌唱で加川良の「教訓」、ONJOの「Lost in the Rain」は当然カヒミ、「（鬼太郎が見た玉砕の曲）」もカヒミ、締めは山本の歌唱で中村八大の「夢であいましょう 」。
アンコールはカヒミ歌唱、Burt Bacharachの「Close to You」。
シークレットゲストは、カヒミの旦那、タップ・ダンサーの熊谷和徳の事で、1stの終盤2曲、2ndは2曲目から最後まで、そしてアンコールも登場と、ゲストというより、素直に面子って感じだった。

こんな状態のピットインは久々ってぐらい、かなりの混み具合。椅子も減らされていた。
歌と即興の関係だと思うのだけど、ゲスト扱いの熊谷を除けば共演を重ねてきた面子なので、大友なりのそういうものの完成形という印象。まあ、あくまでも今のところだけど。
ベースがいない編成なのでそういう隙間があって、ウィスパー・ヴォイスのカヒミや抑揚の無い山本や大友の反対の音が無くて、完成形とか書いてみたけど、そういう不安定な部分をあえて作っているように見えた。
間隙を突かずとも音が入ってくるMのサイン波とか、流石のカヒミの存在感。熊谷のタップはドラムロールの様なスピードでパーカッシヴに鳴り響くので、それを活かす為に芳垣は控えめな演奏。芳垣と熊谷のデュオ状態もあって、これはSUJIとのそれを思い出すけれど、相手に気を使ったか、SUJIを相手にした時ほどの情け容赦ない感じは無くて、6月に芳垣の4daysにONN的面子でSUJIが出てくるらしいので、その時も程ほどにしてあげて下さい。と思った。
前夜のログがタイミングよかったのだけど、なんやかんや、山本に惹かれる。「Lost in the Rain」の終盤のギターソロとかRovo思い出すし。そしてその歌声は朴訥としているとも言えるのだけど、そうやって歌われる良さがあった。もしかしたらカヒミの歌との相乗効果かも知らんのだけど、なんとなくビビッて行った事が無かった山本の歌のライブも、機会があれば行ってみて、ハッキリしたい。