山本精一

前にJOJO広重がブログで切石智子という人の残した作品を纏めた『キリイシ』という本の事を書いていて、その時に山本精一の『なぞなぞ』というCDのジャケットがその切石さんの作品だと知り、そういやそのCDのジャケットの見覚えはあったけれど、買ってはいなかったと思い出し、買ってみようかと思ったら手に入らない状態。勿論新品より高い中古は手に入るのだけど、バカバカしい。レコファンで中古の値段で手に入ったりしないかなあと思っていたけど、そうならず。
が、つい最近15NOVの通販サイトで見つけて、その時はデッドストックかと思ったのだけど、サイプレスらしい。なのでamazonでも一応手に入る雰囲気。
でも素直に15NOVにオーダー。今日届いた。即聴き。これはアシッドなフォーク。というか、変てこなフォーク。というか、割と真っ当なフォーク。というか、落ちないフォーク。
今まで山本の歌といえば、想い出波止場羅針盤Phewとのデュエットの音盤、或いはライブなんかで耳にしてきた。その山本の歌を妙に評価している人もいるけれど、正直言えばオレは特にそういう考えは無い。でも嫌い、じゃない。余計な歌い方を用いず、というか、用いる事ができないのだと思うのだけど、素直な歌い方でらしい歌詞を歌う。『なぞなぞ』を聴いて今頃気付いたのだけど、オレの愛読書の『ギンガ』とか『ゆん』は、山本の歌の世界観と同じ。言葉を書くという事が、文章だろうが歌詞だろうが、分け隔てない。当たり前、か?