Atomic

東京2daysの初日、ピットイン。



バンドのサウンドがより強固になったのか、Magnus Brooのラッパに今まで程のトリッキーは感じず、正面から音を吹き鳴らしているようだった。元々そういうイメージのFredrik Ljungkvistは、テナーに加えバリトンクラリネットも咥える。セッション時のアヴァンギャルドは使わないベースのIngebrigt Haker Flatenは視覚的にも地味なポジションで、でもこのバンドのリーダー。いつ聴いても圧倒的な叩きのドラムのPaal Nilssen-Love。そして、このバンドのオレの最大の目当てのピアノのHavard Wiik。



当然各々のソロは見せ所だけど、頭を振ってみても思い出すのは曲のテーマや断片。そこに必ず戻るのだけど、締める為に戻ってくるんじゃなくて、そこを違って聴かせているように思った。演奏と曲が相乗効果するバンド。ジャジーではないこのバンドは、ジャズにおいて曲を聴くという事をスリリングにする。だから明日もピットインに行く理由は十分。