MUSIC MAGAZINE

帰路、CDを物色しにレコファン。先週の時点でJeff Beckの新作『Emotion & Commotion』が出ていて、一応ボートラ付きの日本盤と、それから¥1,000ほど安い輸入盤を見て、どうしようか悩んで保留にしていた。で、今日は買おうと思って財布をチェックするとかなり軽い。他にほしいものもあるのでここは安い輸入盤じゃなければと、先週の悩みは金欠という悲しい理由であっさり解決。

後はBlack Francisの新作『Nonstoperotik』(こっちも輸入盤にした)、Pavementのベスト『Quarantine the Past』(こっちは輸入盤しかなかった)、そしてヒカシューの『1978』も買った。丁度からっぽ。



レジにCDを持っていくと平積みの雑誌がある。ミュージック・マガジン。MM。オレはいつもレコファンでMMを買っていた。表紙を見ると坂本真綾。あの真綾。マーヤ。マヤアではない。アニメの人。すみません、それしか知らん。その前も韓流なアイドルかなんかが特集だったらしく、このフットワークの軽さに、さすがはMMだと思った。色んな音楽を聴く事をオレに教えてくれたMM。だけどさすがにアニメとかアイドルとかには積極的になれなかったけれど、ここに来てMMはそういものをプッシュしている。まるで「もっと視野を広げろ」と、説教してくれているように見える。

Joe HenryがプロデュースしたSalif Keitaの『La Difference』や、Youssou N'dourのレゲエな新作『Dakar-Kingston』とサントラ『I Bring What I Love』がリリースされても特集している様子は無いのに、大胆にもアニメの人を特集。ワールド・ミュージックを日本に浸透させた張本人でありながら、SalifやYoussouよりもアニメやアイドルこそが特集にふさわしいという選択の出来るMMの、左の顔をした右っぷりを尊敬して止まない。オレもMMを手にして、精進しよう。MM編集部の様に高貴な態度を持って、音楽に博識になりたい。貪欲になりたい。