Q-Tip

昨年、レコファンのヒップホップの新譜のコーナーにQ-Tipの『Kamaal the Abstract』が置いてあるのを見て驚く。何で今?と思った。なんかよくわからん。

勿論嬉々として手に。あの噂の『Kamaal the Abstract』が聴ける。ニヤつく。

ジャズ的というかジャジーな部分は70年代のフュージョンなファンク・ジャズ風。QらしいMPCな音があったり、バンド・サウンドだったり。ちょっと肩透かし。これなら大分前からThe Rootsが・・・と思う。B-Bandjがいた頃のMondo Grossoも思い出すし。

ATCQの頃からそうだけど、全体的に小洒落ている。クラブ音楽をヒップホップ的にリミックスした感じか、或いは逆にヒップホップをクラブ音楽的にリミックスした感じ。Qのラップというか声はRootsのBlack ThoughtよりもBな雰囲気は無いし、これなら小洒落たセレクト・ショップでもOKだな。



突き放し気味。だけどそれはアブストラクトという言葉から勝手なイメージを持って聴きはじめたせいで、実は繰り返している。B的な価値観から距離のある音だと思うのだけど、だから今のオレには聴きやすい。大人になったヒップホップと言ってみる。それと、Marvine Gayeに近い気がする。



この曲はPrinceしてる。





個人的なベストはこれ。ベースがカッコいい。









Q-Tip 『Kamaal the Abstract』