Brutal Truth

のログを書いてから、それでググってログを見ていく人が増えた。新譜リリースのタイミングで書いたログでもないので妙な気分。逆にググり返す。Brutal Truthの来日を知る。12/15、O-East。これ以上ないタイミング。たまたま聴いていた新作に嵌ったのは偶然じゃなくて必然だった。とか、ありがちな事を思って狂喜。なにがあっても行こうと決めたのだけど、念のため予定をチェック。するとピットインでの坂田さんの2daysの初日と被った。しかもこの初日がオレの好みの面子。「マジかよ?」と一応頭を抱えてみる。そして決定せずに保留にしていて、先週のBrötzFestで坂田さんの吹きっぷりを聴いて、決めた。やはりピットインに行こう。もう2度とBrutal Truthとタイミングは無いかもしれないけれど、オレはこの音が好きだし。と、迷いを振り切った。



面子をピットインのHPからコピペ。

坂田 明(As,Cl)ジム・オルーク(G)井野信義(B)山本達久(Ds)八木美知依(20絃箏,17絃箏)吉田隆一(Bs)

2ndの中盤、この面子にPeter Brotzmannが加わった。



Brotzmannのライブでかなり強い音を入れ込んでいたので、軽く不安もあった。だけどこの面子のけたたましさはBrötzFestと双璧。



もの凄く簡単に言うと過激なフリージャズ。個性の強い面子は面白そうだけど、場合によってはかみ合わない?と思ったりもしたけど、これぐらいかまし続ければそういう事は気にならなくなる。或いは、ああいう音でもお互いがコントロールされていたのかも。

繊細と大胆を行き来する山本のドラムと、ゴツゴツしたピッチカートと過激なアルコがカッコいい井野さんのリズム隊。八木さんは音量的に厳しい時があるなあと思っていたら、実はざらっとした粒の様な音を撒き散らしていたりする。ブロッツフェスの時よりも過激なO'Rourke、そして坂田さんに負けじとブリブリ吹きまくる吉田。

切れ味鋭い坂田さんのサックスとクラリネットは今夜もその印象。更に歌の部分もバリエーションを出してきて、過激なヴォーカリストでもあった。出番は少ないながらもBrotzmannは存在感有り有りで、3管の吹き鳴らしは阿鼻叫喚。



1stの中盤を過ぎた辺りだったか、音が消えながらも終わった雰囲気は無い状態。そこで坂田さんがギターの音を上げる要請。そしてO'Rourkeが坂田さんに「続けましょうか?」と尋ねると、「行けっ」と坂田さんの一言。一時停止が解けたように一気に突っ走るO'Rourkeと山本。一気に沸点するO'Rourkeは何度か見ていたけれど、それを同じ様に呼応する山本の瞬発力に驚く。



だけど今夜最も魅了されたのは吉田のサックスとバスクラ。見た目理論派っぽい雰囲気の吉田だけど、実はフリーキーに吹くのが好きっぽい。膝でリフティングしているように足を上げつつ吹く姿は、見ているほうも力がこもる。