Xmas

もうすぐXmasですが、街にいても全くその雰囲気が見当たらない。今までは否が応でもそれを満喫させられていたけれど、今年は無駄に流れるXmasソングも殆ど聴こえてきていない。

それにあわせて悩み中が1つ。Bob Dylanの『Christmas in the Heart』。買ってません。『Empire Burlesque』以降、Dylanの新作はリリースされれば即手にしてきたけれど、『Christmas in the Heart』は買ってない。買ってもXmasまでしか有効期限は無いわけで、初のスルーか?、という状況。



Xmasソングと言えば色々だろうけれど、オレがすぐに思い浮かぶ1つがBand Aidの「Do They Know it's Christmas」。だけどこの「Do They Know it's Christmas」、宗教絡みの押し付けがましさに見えて、これがチャリティー精神なのかどうか疑問。或いはチャリティーというのはこういう事?





「Do They Know it's Christmas」を受けて、というか真似してアメリカのミュージシャンが集結したUSA for Africaの「We are the World」。





難くせつけてみたわけだけど、何もやらないよりはマシという考えもあるし、これらの曲を気に入っている人もいるだろうし、そこにケチをつけるつもりは無い。こういうひねくれた考え方をしたヤツもいるというだけ。これらの曲から色々始めた人もいるだろうし。



つなげるのは以前にも書いたArtists United Against Apartheidの「Sun City」。これは「Do They Know it's Christmas」や「We are the World」の様なイマイチ主張がよくわからない曲とは違い、利権の手先にはならないというハッキリとしたメッセージを持っている。オレはこの曲を聴いて南アフリカアパルトヘイトがある事を知った。そして何より、ヒップホップをベースにした曲がカッコいい。さらにミュージシャンも当時のMTVな知名度に限らず、例えば初っ端のトランペットはMiles Davisだし、Afrika BambaataaやRun DMCらのヒップホップ勢は居るし、ラテンのRubén Blades、ファンクの総帥George Clinton、レゲエのJimmy Cliff、「We are the World」にも参加したDylan、「Do They Know it's Christmas」にも参加したBono、更には「We are the World」には絶対呼ばれ無さそうなLou Reedまで。まあこっちは、チャリティーという言葉じゃなくて、プロテスト・ソングと言ったほうがわかりやすい。





そして「Sun City」にも参加しているPeter Gabriel。「Sun City」の数年前にリリース済みの「Biko」。これはアパルトヘイトと戦わざるをえなかったSteve Bikoに捧げた歌。この映像はYoussou N'Dourをフィーチャーしたライブ。





という事で、折角の暗いXmasなので、ならばハッピーぶらずに余計な事の提示の試み。