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先月も見たのだけど、ワンマンならまた行きたくなるのは仕方が無い。という事で高円寺HighのRock'n'Roll Gypsies。

今夜も2部構成。そして後期Roosterzの曲が多かった印象。さらに、珍しく下山淳が3曲歌う。「Junk! Junk! Junk?」と「N.W.O.」、そして「此岸のほとり」。この「此岸のほとり」は、実はかなりツボな曲。琴線触れられまくりで、出来れば下山にはこの曲を歌って欲しいと常々思っていたのだけど、歌った。かなり苦しそうだったけれど、嬉しい。曲というのはこういう強さがある。

それと、いつもはあまり気にせずに聴いていた市川勝也のベース。元Roosters(z)というほかの面子の中で、彼を目当てにという客はあまりいないと思うのだけど、オレもそうなのだけど、実は結構さすがな演奏者。結構派手目に鳴らす下山の音をちゃんと押さえつける音を出しているのはドラムの池畑潤二じゃなくて市川。だと思った。

アンコールは2回。終わったのは21時に10分ほど届かないぐらいだったか?、まあとにかく総武線に乗る。新宿で降りる。山手線に乗り換え。



じゃなくて、南口から出てピットインに向かう。もちろんFull Blast。この時21時10分は過ぎていて、上手くいけば2ndの頭から見れると、かなりの足早。

到着。まだ2ndは始まってなくて、ホッとして中に入る。思わず声が出る。昨夜と客の数が全然違う・・・。立見も覚悟のハシゴだったのに、(関係者には申し訳ないけど)ありがたい事に楽に見れる事になった。

今夜は大友良英がゲスト扱い。昨夜とあわせて3セット違う構成になる。この辺はそれぞれだと思うけれど、オレは単純に面白く思う。ジャズ的に音楽を聴くという事を頭に持ってくれば、こういう意見になると思う。

ドラムのMichael Wertmüllerは、やはり今夜も凄い。当たり前。あえて単純化しているような叩き込みは、だからその凄さが伝わる。驚愕だと思う。飛びます。

エレベのMarino Pliakasも、やはり今夜も凄い。一番太い弦への執拗なアプローチはWertmüllerと同期するし、かと思うとMelvin Gibbs並みの弦の太さをものともしない音の羅列。

こういうセッションでの大友は、対峙よりも演出を見て演奏しているように思う。勿論ソロ・スペースではらしさを出してくるのだけど、裏で弾く時の方がより気持ちが入っているように見え、個性的でありながらバランサーでもあるというのが、色んな編成をこなす能力と関係している気がする。

Peter Brotzmannについては、もういいです。書く事ありません。極みを持つ1人。Brotzmannの独奏で始まった演奏とか、至福。



Full Blastは明日が大阪であさって神戸、その次が名古屋。見逃さないほうがいいです。ゲストはいないようですが、全く問題ないです。この3人は凄いです。

fullblast














Thingも後になって見ておけばよかったという意見を見たりしたのですが、あえて後悔を選ぶ必要はありません。ジャズ聴きが集まらないのなら、強面なロック好きが足向けて下さい。で、「これを見逃したのか、東京ダサっ」って言って下さい。



でも、東京もまだチャンスは残っています。

brotzfest














やっぱ東京は恵まれてるよなあ・・・。