内橋和久 生誕半世紀記念 3DAYS: COMBOPIANO&DUO

今日はスーパーデラックスも興味深かったのだけど、まあやはりという事で、雨なので地下道を通ってピットイン。

着く。驚く。昨夜の1/4ぐらいの開場待ちの人・・・。こんなもんかと思ったけれど、それでも結局それなりに埋まっていたと思う。



1stは内橋とアコベの鈴木正人のデュオ。鈴木のベースも何度か聴いているけれど、結構繊細なイメージ。フリージャズとかアヴァンとかのガシガシなベースを聴く事が多いので、それと比べればという事なのだけど。今夜も特に大きく印象は変わらない。アコベらしい響きで聴かせるというより、あえてエフェクトでそういう響きを消そうとしているかのようにも見えて、そういう音の使い方が独特だし、脇のフリしてよく聴くと色んな事をやっている。

そして内橋はかなりジャズ気味と言える演奏。時折エレクトロニカなあの音を持ち込むけれど、基本的には淀みなく演奏を進める。なんとなくAylerっぽいフレーズがあったり、ハワイアン的だったりもして、こういう内橋は見た事が無いというより、意外。で、オレはこういう演奏がかなり好き。これが好きじゃなければ、オレはジャズを聴かない。

結構長めの演奏が切れ目無く続いた後、短い曲。鈴木が作曲したUAの「彼方」。叙情性溢れるギターとベース。このまま帰ってもOKな気分になった。



2ndはCOMBOPIANO。リーダーでエレピの渡邊琢磨とドラムの千住宗臣、そしてもちろんギターの内橋。

COMBOPIANOを見るのはこれで4回目。初がSDLXだったのだけど、その時はあまりいい印象じゃなった。それがピットインでのCOMBOPIANOで反対になって、先月、内橋がオミットした状態のCOMBOPIANOをSDLXで見て、で、今夜。

このバンドはいつの間にかガレージ・パンクになってる。かなり音量を上げて、短めの曲をいくつも演奏。

渡邊は結構吼える。かなり熱っぽく演奏する。元々渡邊のイメージはニヒルだったのだけど、大間違い。熱血漢。こんなに気持ち込めて鍵盤弾く人を見た事が無い。

しなやかに叩くイメージだった千住も、ニコニコした表情なのにかなり強めのビート。しかもCOMBOPIANOの曲は結構変態的なのに、渡邊の指示も見ながら決めなければいけないところはキッチリ決める。この得点力、日本代表のFWに欲しい。

疲れ気味という内橋も、この熱に負けずにギター弾きまくり。吉田達也との即興を決められたとおりに演奏させられているような勢い。

このバンドはロックのフェスとかで出てもうけるはず。というかこのバンド、ロック。



アンコールは全員揃って。ここで色々やり取りあり。だけど渡邊がブログに書かれるのを警戒していたので端折る。簡単に言うと、内橋と渡邊の音楽議論が展開された・・・。

演奏されたのは今夜もブルース。昨夜もアンコールでブルースのドラム・ソロをやったという内橋に、じゃあという事で千住が今夜もドラムを叩かせようとするも、制する渡邊。ちゃんとそれぞれ自分の楽器で演奏。これもカッコよかった。



明日はいよいよAltered States。しかもフィーチャリングUAUAのファンがどれだけ来るのか? ASのファンを上回るか? それとも全然来ないのか?

ちなみに、1stはセッションで、2ndはUAの曲を演奏するとの事。ASのバッキングで歌うUAUAファンはこれを見逃すと後悔しませんか? ASファンでUAのファンのオレにとっては、願ったり叶ったり。