Tipographica
今年はunbeltipo trioのライブが一度しか見れず残念。このバンドの演奏力とキメキメの楽曲、それと、ナスノミツルのグダグダなMCは結構病みつき。なので『Live 2006』と『Live 2007』でごまかす(ライブ会場と発売元のサイトでしか取り扱っていないのでSistema Recordをググって見つけてください)。
unbeltipoの前身だと思えるTipographicaのCDが再発。『God Says I Can't Dance』と『The Man Who Does Not Nod』。このうち『The Man Who Does Not Nod』は持ってなかったので即購入を決めたのだけど、『God Says I Can't Dance』は持っていたのでHQCDというシステムにからかわれるつもりは無かったので買わないつもりだった。だけど、この2枚を購入してライナーの一部を切り取って送るとライブCDがもらえるという仕組み付き。はいはいわかりました。仕方なく購入。12/28が締め切りなので、そろそろ送る必要があるので、この狭い部屋からCDを探して切り取る準備中。
一応面子を並べる。ギターでリーダーの今堀恒雄、サックスの広報担当の菊地成孔、トロンボーンに松本治、キーボードが水上聡、ベースは水谷浩章、そしてドラムは外山明。この全員が今でも優れたミュージシャンとして活動していて、特に出世頭の菊池が著名だけど、個人的にはあの変態なドラマーの外山の姿が確認できるのが面白い。オレが外山の演奏を見るのは即興の要素が強い演奏が多いのでその変体性が特に強いのだけど、ここではその修行中というか、今に比べればいくらか途上で、ここから今なんだなあと、思う。
菊池や松本の管楽器がジャジーな音色をつけているけれど、音楽としてはプログレッシヴなフュージョンというのがオレのこのバンドの感想。
『The Man Who Does Not Nod』のジャケットを静止画にした映像だけど、試聴としては使えるはず。
発展的解散だったはずと思うこのバンド、これからもその名は残り続けると思うけど、ギター好きのオレとしては、ここよりも今堀のギターが際立つunbeltipo trioの方が好き。unbeltipo trioはTipographicaにある幅の広い起伏は無くて、かなり圧縮されて全編リズミックに音楽する。
なのだけど、耳にすると当然Tipographicaも面白い。
Tipographica 『God Says I Can't Dance』
Tipographica 『The Man Who Does Not Nod』