Nitin Sawhney

Nitin Sawhneyを初めて聴いたのは『Beyond Skin』で、これは当時付き合っていた子が持っていて、オレも店でそのインパクトのあるジャケットは目にしていたけれど、一応ディスプレイされる様な作品でありながらそのジャケットがイヤでスルーした。でも折角自分の彼女が持っているので聴いてみた。カッコいい。ジャケ避けの失敗例。いや、ダブらなかったから成功か。その子は雑誌とか読んで知識を仕入れるタイプじゃなく、CD屋で試聴できるものを片っ端に試聴して気に入ったものを購入するという手堅さの持ち主で、だから外れは少ない。isotope 217°の『The Unstable Molecule』もオレが知るより先に持っていて、面子を見て結構悔しい思いをしたりした。

Nitinのその次のアルバムの頃にはその子がオレの相手じゃなかったので『Prophesy』以降は自分で購入。確かその『Prophesy』のリリース後ぐらいに来日してブルーノートでライブがあり、その頃はそれなりにBNに行っていたので当然の様にNitinのライブも見た。そこでNitinはギターを弾いていて、しかもかなり上手いという印象。勿論ライブそのものも凄く楽しかった。



昨年リリースされた『London Undersound』も即手にしていたけれど、1回聴いてそのままにしていた。それをつい最近思い出した。つい最近と言うのは日曜の事。あのライブでImre Thormannの姿を見て『Beyond Skin』のジャケットを思い出し、その帰り道にiPodで『London Undersound』を再生。

Nitinはインド系UK人だったと思う。UKエイジアンって事。その言葉から思い浮かぶように、アジアな雰囲気とUKのちょい暗い感じが入り混じった音楽。『London Undersound』はそれがこなれすぎていてインパクトに欠けていたのだけど、あまり余計な事を考えずに聴くと、洗練を否定するのもおかしいよな、と、気付く。Massive Attackとかのブリストルな音が好きな人は受け入れやすいと思う。









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Nitin Sawhney 『London Undersound』