Ry Cooder & Nick Lowe

Ry Cooder & Nick Loweのコンサート。オーチャードホールでの2日目。



前座でRyの息子、Joachim Cooderのバンドが30分演奏。ヴォーカル&キーボードのJuliette Commagere、バック・ヴォーカル&キーボードのAlexandra Lilly、ギターのEamon Shumow、ベースのBen Messelback、そしてドラムがJoahim。ほぼコピペ。

いなたい感じのアメリカーナなのだけど、メインのヴォーカルのJulietteの歌声がEddie Readerを思わせる。オレの好みって事。ルックスじゃなくて歌声な。まあ、ルックスも良かったけど・・・。

という事で飽きたりせずに前座を見終わる。今日の昼休みにググっていたので、ここからメインまでちょっと時間がかかる事がわかっていたので、半券を持っていれば外でタバコ吸って戻ってOKとのアナウンスに従って外でタバコ。アルコール無しのライブってあんまり見ないので手持ち無沙汰だったのだけど、外でビール売ってた(中でも売ってたと思うけど)。即買い。ワインとかもあったけど、外売りのビールはそんなに本数無いので、明日行くタバコ吸いのビール好きは休憩になったら即外に出てビールを購入する事をお勧め。

「そろそろ始まるからさ、いつまでもタバコ吹かしてないで中に戻れば? じゃなければ帰れば?」と、オーチャードのお姉さんに脅されて中に戻る(わかってると思うけどそんな横暴な言い方はされていない)。すると入り口にいるお姉さん達が「お帰りなさいませ」と言う・・・。そんな事言われるの何年ぶりだろう?、なんかメイド喫茶とか行くやつの気持ちがわからんでもない・・・と、ちょっと変な気分になりながら席に戻った。



程なくしてRyとNickが入場。おおRy、かなり腹やばいぞ。Nickは細すぎ。足して2で割れば丁度いいのにな。とか、しょうも無い事を思う。

19:50ぐらいに始まって、アンコールを含めて21:30でお開きになった。前に書いたけど、今日の前にNickのCDでも買って予習するつもりだった。だけど結局してない。Ryのも何も再生してない。でも、普段インプロなものをそれなりに聴いているので余裕かます

聴き覚えのあるRyの曲がいくつも出てくる。という事は、多分初期の有名盤からのセレクトが多かったのだと思う。Nickのは全然知らない曲ばかりだった。序盤はRyがギターを弾いて歌っている姿を見ているという事で若干高揚。だけど、正直言えば音楽が面白いという気持ちはそんなに無かった。聴き覚えのある曲も何か違う感触。徐々に気持ちがおさまりつつあって、そんな状態が中盤に差し掛かったところでのNickの歌で変わる。Nickが2曲続けて歌った時、その最初の曲を聴きながら「この人はロックンロールだな」と思った。シンプルな50'sなロックンロール。そのニオイ。そして続くスローな曲。途中で加わっていた前座のバンドの2人の女性ヴォーカルとの歌の混ざり具合がThe Bandみたいだった。Nickカッコいいな。そう思った。そしてそこから、Ryの歌もすんなり聴こえてきた。最初からRyの歌声も誰かに似てるなあと思っていて、それが最近のDylanだと気付いた。The Bandを思ってDylanを思う。なんかな。

Ryはほぼエレキで、勿論スライドもするのだけど、ちょっと緩い。別に元々緊迫感溢れるギターではないけれど、そこが実は違和感だった。なんで違和感なんだろうなあと思っていて、でもまあ別にいいかと思っていて、ライブの終盤にわかった。アコギを使ったRyの音。これがエレキでスライドよりもオレにはカッコよく響く。



今、ググってウドーのHPに載っているツアー初日のセットリストを見ながらRyの曲を再生中。録音物は結構アコなんだよなあ。好みで言えばこっちだけど、まあでも楽しかった。そしてNickカッコ良かったな。CD買おう。